ファイターズ
2024/09/21 19:10

《ハム番24時》9月21日

 3カ月前まで中継ぎ投手として1軍の戦力になっていた矢沢が、今度は野手として1軍に合流した。期待されているのは打撃、走塁、守備。シーズン最終盤の昇格となり、本人に心境を尋ねると「チームとしても大事な時期。ここでしっかりアピールしていきたい」と決意を込めた。

 6月下旬、制球が安定せず、2軍での再調整を命じられた。ここから打撃練習を再開。通常なら課題をクリアし、再昇格を目指すが、今回は野手として必要とされた。シーズン前半は投げて、後半は打つ―。これも二刀流の一つの形で「どっちもうまくなるというのを考えながら、常にやっています。いいタイミングで呼んでいただきました」と首脳陣に感謝した。

 興味深く話を聞いていると、森本外野守備走塁コーチが歩み寄ってきた。「練習の時、ちょっと投げるよ。(鎌ケ谷で送球の練習を)全然やっていないでしょ。『全然やっていない』と言っておけば、何かあった時に保険が利くからね」と、イタズラっぽく笑って伝えた。

 二刀流は多忙で、2軍で実戦的な守備練習がほとんどできていなかった。ただ、矢沢は練習不足の〝保険〟はかけず「守備に就く準備? できています」と平然と言った。21日のオリックス戦は「6番・左翼」でいきなりスタメン出場。春先とは別の顔を、楽しみにしている。

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