北山亘基が好投!8回無失点! 「中継ぎの気持ちが分かる」 今も胸に響く上沢の言葉とは?
■パ・リーグ24回戦 日本ハム1ー2オリックス(9月21日、京セラドーム大阪)
2週間ぶりのマウンドで本領発揮
白熱の投手戦を繰り広げた。日本ハムの北山亘基投手(25)が21日、オリックス戦に先発し、8回無失点と好投した。
九回に守護神・田中正義投手(30)がつかまり、6勝目は逃したが、約2週間ぶりのマウンドできっちり実力を証明した。
息詰まる投手戦 七回まで二塁を踏ませず
試合は序盤から、ロースコアゲームの様相を呈した。相手先発の山下は、三回まで全てのアウトを三振で奪う圧巻の投球内容。離れ業を演じた豪腕に負けじと、北山も猛牛打線を寄せ付けない。七回まで得点圏に走者を背負うことなく、スコアボードに「0」を刻み続けた。
納得のピッチング内容 「結果的に抑えられて良かった」
「基本は自分自身の投球に集中していたけど、試合前から相手は好投手と分かっていた。ロースコアになるだろうな、という予想の中で先に点を与えると、向こうの流れになる感じがあった。それだけはなんとか阻止しようと考えていて、結果的に抑えられて良かった」
唯一のピンチも決定打を許さず!
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描いた筋書き通りに試合は運び、ラストは力を振り絞った。八回に1死二塁と、この試合初のピンチを招くも、代打の紅林と1番の広岡を内野ゴロに仕留めて無失点に封じた。
「要所要所でちゃんと集中できました。最後はちょっと球速が落ちたけど、集中力は切らさずに投げられた」と散発4安打の快投を見せ、無失点で降板した。
白星スルリも動じず 今に生きるプロ1年目の経験
16ホールド、9セーブを挙げたルーキーイヤー(2022年)の経験があるから、手痛い逆転負けも正面から受け止められる。悔しい敗戦後に、リスペクトする先輩から贈られた言葉を、今なお胸に刻んでいる。
忘れられないエース右腕の言葉
「僕自身も中継ぎをさせてもらって、先発投手の勝ちを消した試合もあった。当時、上沢さんから『気にしなくていいから、次また頑張ろう』と言ってもらえたことを覚えています。良い経験になったし、そういう中継ぎの気持ちが分かる。チーム全体で戦っているので、良い時もあれば、悪い時もある。次またみんなで良い形で勝てるように、しっかりやりたいと思います」
ポストシーズン進出へ 立ち止まってはいられない
6年ぶりのCS(クライマックスシリーズ)進出決定は目前だ。下を向くことなく、一丸となって前へ進み続ける。