高校野球
2024/09/22 17:40

〝史上最弱世代〟北照が九回逆転発進 スタンドから熱い演奏で鼓舞したブラバンメンバーとは【秋季小樽支部】

北照の上林監督が歴代で『最弱』と評価する新チームは小樽双葉に逆転勝ちで初戦を突破した=撮影・西川薫

■秋季全道高校野球小樽支部予選(9月22日、小樽市営桜ケ丘球場)
▽1回戦 北照5-4小樽双葉

 今夏の南北海道大会4強の北照が、小樽双葉に逆転勝ちした。五回まで0-4と劣勢だったが、1点差で迎えた九回1死二、三塁から犠飛で同点に追い付くと、八回守備から出場した5番・木田武杜(たけと)一塁手(2年)が公式戦初打席で初球をとらえ、これが決勝の左越え適時二塁打となり初戦を突破した。

決勝打は木田の公式戦初打席初スイング

 伏兵が値千金の大活躍だ。同点直後に回ってきた木田の公式戦初打席。「みんな諦めずに点を取ってくれていたので、 最後、初球から思いっきり振ろうと思ってました」と初球の高め直球をフルスイングすると、打球は左翼フェンス直撃の二塁打。「バッティングはそこまで自信なかったですけど、思いっきり振ったら越えてくれました」と声を弾ませた。

八回の守備から途中出場した北照の木田が、同点に追い付いた直後の2死二塁で高校初打席初スイングで勝ち越しの左越え二塁打を放つ

 

神奈川から田中先輩を追って進学

 木田は神奈川の都筑中央ボーイズでプレー。1学年先輩の田中太晟投手(3年)を慕って進学。捕手以外の内野ならどこでも守れるユーティリティー性を買われ、背番号13で初のベンチ入りを果たした。2-4で迎えた八回。無死から連打で一、二塁の好機。ここで一走の小田剣心一塁手(2年)に代走が告げられ、すぐにキャッチボール。出番が訪れた。

指揮官曰く「力がないなりに一生懸命」

 何とか勝利をたぐり寄せた上林弘樹監督(45)は「よく勝ったって感じ。一番弱いんじゃない? でも、きょうみたいな試合をしていけば、伸びていくのでは。一生懸命やっています、力がないなりに」。〝歴代最弱世代〟を率いて、下克上の秋に挑む。

吹奏楽部の苦境を聞き〝助っ人〟が猛練習

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