小樽潮陵1年生エース・上林遼真が12奪三振で公式戦初完投【秋季小樽支部】
■秋季全道高校野球小樽支部予選(9月22日、小樽市営桜ケ丘球場)
▽1回戦 小樽潮陵6-2小樽未来創造・小樽水産連合
3季連続支部4強の小樽潮陵は、1年生エース・上林遼真投手が9回12奪三振で公式戦初完投。28日の準決勝では父・弘樹さん(45)が監督を務める強豪・北照と4季連続で対戦する。
コンタクトレンズに変えて視界良好!?
メガネからコンタクトにイメチェンした上林が、公式戦では自己最長の9回を完投。五回に連打から2点を失い1点差に追い上げられたが、六回以降は立ち直りスコアボードに「0」を並べた。九回の三者連続三振など、12三振を奪ったが「ストライクを先行して試合を作れたのがよかった。三振は気にしていない」。打たせて取る投球を目指す、延長戦にあっただけだという。
苦しいチーム事情 マネジャーを背番号10で登録
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
一人の離脱者も許されない。2014年南北海道大会で決勝に進出するなど、小樽支部公立の雄がピンチを迎えている。新チームの部員は10人。中学までの野球経験者は小樽シニア出身の上林投手ら7人。そのうち夏から入部したのが2人。成田貴仁監督(43)は「中学校でメンバーが揃っているチームでやっているのは、4人ぐらい」。さらに2年生の畑幹マネジャーが非常事態に備え背番号10で選手登録。「没収試合は何とか避けたかった」と苦しいチーム事情を明かした。
父が率いる北照と4季連続対戦
今夏の甲子園に出場した花咲徳栄の斎藤聖斗二塁手(3年)は、少年野球から中学までずっと同じチームの先輩。甲子園も映像で見たといい「憧れの舞台」と目を輝かす。準決勝の相手は、小樽支部王者の北照。春の支部準決勝では、三回から登板して五回コールドで敗れた。父がチームを率いているが「あまり気にせず、自分の投球ができれば」。雑念を振り払い、エースとしてチームの勝利を目指す。