梅林優貴が2軍戦で好リード&2安打2打点 アクシデント乗り越え、攻守で躍動
■イースタン・リーグ17回戦 西武1-8日本ハム(9月22日、鎌ケ谷スタジアム)
2軍本拠地での今季最終戦
日本ハムの梅林優貴捕手(26)が22日、イースタン・リーグ、西武戦(鎌ケ谷)に「8番・捕手」で出場。女房役として先発の達孝太投手(20)を引っ張り、打っては先制の2点二塁打を放つなど4打数2安打2打点と躍動した。
次世代エース候補を巧みにリード
2軍本拠地・鎌ケ谷スタジアムでの今季最終戦。2421人の観客が集まる中、高卒3年目の〝次世代エース候補〟を巧みなリードで5回無失点に導いた。「今シーズン、達(の女房役)を任せてもらっている。1年目からずっと(ボールを)取らせてもらって、成長を感じています。前半戦は投げてみないと分からなかったけど、どんな状態でも抑えられるようになっている。鎌ケ谷で勝って当たり前のピッチャーに毎回、同じ配球したらダメ。今日もいろんな色を出せたと思います」。
14日楽天戦の自打球で負傷「当日は歩けなくて…」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
頼もしい姿を見せた梅林だが、先週の試合で思わぬアクシデントに見舞われていた。14日の2軍楽天戦(森林どり泉)で自打球が左足甲を直撃。そのあと17、18日の2軍ヤクルト戦(鎌ケ谷)はベンチ入りメンバーを外れていた。「当日は歩けなくて。鎌ケ谷に戻って来てからランニングとかしていたんですけど、一回チェックとか入って。今は何ともないです」。
20日の2軍西武戦(鎌ケ谷)から戦列復帰し、この日は二回に先制の2点二塁打、六回には中越え二塁打と複数安打をマーク。万全な状態をアピールし「何とか打たないとなと思っていました」とホッとした表情を見せた。
加藤貴の考え方から学び
昨オフの戦力外を経て育成契約を結び、7月24日に支配下へ復帰。2軍での奮闘が認められ、先月17日には今季初昇格を果たした。同22日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、先発起用され、加藤貴とバッテリーを組む機会に恵まれた。チーム事情もあり、翌23日に出場選手登録を抹消。「悔しかったですけど、加藤さんとこれから組む中で、こんな考え方しているんだなと教えてもらった試合でした」と収穫もあった。
登録枠増の日本Sは狙っていく
現在チームはベテラン捕手の伏見が、腰痛のため離脱している。「あのけが(自打球)がなかったら、チャンスもあったかなと思うんですけど、それはもう。これからCS、日本シリーズとあると思う。日本シリーズは(登録枠が)40人なのでその辺も狙っていきたいです」。逆境を乗り越えてきた男はたくましい。コツコツと努力を重ね、1軍に呼ばれる時を待つ。