水野達稀が値千金の逆転2ラン「どっちかに決めないと…」天敵対策ズバリ的中!
■パ・リーグ25回戦 日本ハム3-2オリックス(9月22日、京セラドーム大阪)
日本ハムの水野達稀内野手(24)が22日、オリックス戦に「9番・遊撃」で出場し、難敵・宮城から値千金の一発を放った。チームは接戦を制し、6年ぶりのCS進出へ大きく前進した。
会心の当たりが右翼席に着弾
天敵から価値ある勝ち星をもぎ取った。1点ビハインドの三回1死一塁。高めの直球を捉えると、打球は勢いを落とすことなく右翼スタンドへ着弾した。会心の逆転6号2ランに「打った瞬間ではなかったけど、『行ってほしい!』ぐらいの手応えでした」と満面の笑みを浮かべた。
苦手意識あった宮城にリベンジ打
チームは今季、宮城と3度対戦し0勝2敗。防御率0.40と完璧に抑え込まれていた。自身も8打数0安打、3三振と全く歯が立たず。苦戦の連続に「苦手意識は、もちろんありました」と本音を明かす。
必要なのは、割り切りの心だった。「この前も真っすぐにやられていたので」と、この試合ではストレート1本に狙いを定め、リベンジを期していた。
「スライダーが来たら…。うまくハマってくれました」
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「スライダーを頭に入れると真っすぐに振り遅れる。スライダーが来たら、何とか我慢というイメージ。(球種を)どっちかに決めないと打てない。きょうは、どの打席も真っすぐに張って、それがうまくハマってくれました」
剛柔一体の打撃が可能な恐怖の9番
状況に応じた小技もできれば、ここぞの場面で一発長打の魅力も秘める。打線を回せる恐怖の9番が、他球団の脅威になっている。
自らの役割を自覚する水野は「最近は小技のサインがあまり出ないので、割り切って自分のスイングができている。自由にやらせてもらって、思い切り打ててます」と剛柔一体の打撃を武器に、充実の時を過ごしている。
初のCS進出が懸かった勝負の9月
23日の結果次第では、プロ3年目で初のCS進出が決定する。初めて経験する勝負の9月は、最高の刺激を与えてくれる。
「ちゃんと野球をやってるなって感じがします(笑)。できるだけ早く決めたいですね」。右足首負傷で離脱したのも、遠い過去の話。夏場のアクシデントを乗り越えた男は、チームの主役の1人として、熱い秋を迎えている。