ファイターズ
《ハム番24時》9月23日
宮城、福岡、北海道、大阪、埼玉。チームは直近1週間のうちに、5球場でゲームを行っている。北海道を本拠地とする球団の宿命とはいえ、長距離移動は当然、体にこたえる。タフなシーズンを戦う選手、スタッフを尊敬せずにはいられない。
記者は38歳。人によっては若いと言ってもらえることもあるが、中年の一歩手前である。飛行機や新幹線移動を繰り返すと、20代の頃には無縁だった関節の痛みを覚えるようになってきた。
チームスタッフの高市打撃投手は、記者より2学年上の先輩だ。きっと同じ道を通っているはずと推察し、悩みを打ち明けると「俺は39歳の後半にガクッと来たよ。気を付けた方がいい」と真剣な表情。その言葉には実感が込められていた。
移動中に最も危険なのは、ついうっかり寝てしまうこと。長時間、同じ体勢を取ることで寝違えて、文字通り首が回らなくなったこともある。
高市さんは「俺は眠くても寝ないようにしている。寝ると体が動きづらくなって、仕事に影響しちゃうからね。今は動画とかの娯楽があるから、まだマシだよ。ちょっと前までは本を読むぐらいしか(娯楽が)なかったんだから」。貴重な経験談を聞き、睡魔と戦う覚悟が固まった。