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日本製鉄室蘭シャークスのベテラン左腕・岩崎が139球完投で逆転勝利呼び込む【社会人野球日本選手権北海道地区予選】
■社会人野球日本選手権北海道地区予選最終日(9月23日、大和ハウスプレミストドーム)
▽リーグ戦 日本製鉄室蘭シャークス2-1北海道ガス ※延長十回タイブレーク
4チームのリーグ戦の最終試合が行われ、1勝1敗の日本製鉄室蘭シャークスは7年目の左腕・岩崎巧投手(29)の1失点完投で北海道ガスに2-1の勝利を収めた。JR北海道野球クラブを含めた3チームが2勝1敗で並んだため、9月28日から日本製鉄室蘭球場で3チームによる巴戦を行い、本大会代表を決める。
「マウンドでぶっ倒れてもいい」
シャークス・岩崎が魂の139球を投げ抜き土俵際で踏みとどまった。無死一、二塁で始まる延長十回タイブレークで先に1点リードするも、その裏に無死満塁の大ピンチを迎えた。左腕は2者連続三振で追い込むと、最後の打者を二ゴロに打ち取り、マウンド付近で何度もガッツポーズ。「勝つ可能性を残すには、この試合に勝つしかない。マウンドでぶっ倒れてもいいぐらいのつもりで、この試合投げました」。試合後、思わず涙があふれ出た。
一回に先制許すも二回から即修正
今季公式戦3試合目の先発。立ち上がりを突かれ先制を許したが、最少失点で切り抜け、二回から3イニング連続で3者凡退に打ち取るなど修正。五回に味方打線が同点に追い付くと、得点圏に走者を背負うも、バックの好守備もあり北海道ガス投手陣との我慢比べに競り勝った。「自分の甘く入った変化球を狙ってくるような印象を受けたんで、真っすぐを、しっかり両コーナーに投げ切れた」と勝利の要因を振り返った。