水谷瞬 4番で3安打!「座り心地の悪い椅子でした(笑)」ボスの魔法の言葉に発奮
■パ・リーグ23回戦 日本ハム4ー6西武(9月23日、ベルーナドーム)
「4番・左翼」でスタメン 前日の雪辱に成功
日本ハムの水谷瞬外野手(23)が23日、西武戦に「4番・左翼」で先発出場。3安打と気をはき、打線を活気づけた。
22日のオリックス戦では2打席連続の空振り三振に倒れ、途中交代。一夜明けての大抜てきに、好結果で応えて見せた。
今季2度目の4番先発 今季6度目の猛打賞
粋な起用に心が燃えた。今季2度目の4番を務めた水谷は、四回先頭で内野安打を放ってチャンスメークに成功。六回の第3打席も左前打を連ね、一時同点の足掛かりを築いた。2点ビハインドの九回1死二塁では、しぶとく中前打を放ち、好機を拡大。前夜とは一転、今季6度目の猛打賞で打棒を発揮した。
納得のバッティング内容 「しっかり3本出て良かったです」
「(前夜は)結果は悪かったけど、内容が悪いとは思っていなかった。宮城くんは良い投手で、トータル13奪三振の中の2三振。切り替えて『次、次』という気持ちでした。きょうはスタートからと言われて、やり返せたらなという気持ちで試合に入った。しっかり3本出て良かったです」
試合前に新庄監督がかけた言葉は…
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魔法の言葉に背中を押され、集中力は自然と高まった。この日の試合前、新庄監督から「きのう代えられて、ボスを見返してやれ。1打席目、2打席目で、次の打席が見たくなるような内容を心がけろ」と直接、声をかけられていた。
指揮官の期待に結果で応えた
発奮材料を与えられた水谷は、募る悔しさも力に変えて快音を連発した。
「きのうのきょうで、主となる打順を打たせてもらえてありがたい。僕は4番が嫌いなので、座り心地の悪い椅子でしたけど(笑)。次に使っていただいた時にも良い結果、内容を出したい」と、うっぷんを晴らし、屈託ない笑みを浮かべた。
貫く一戦必勝の姿勢 心躍るエスコンでのCS
試合に敗れ、古巣・ソフトバンクの優勝が決定した。日本ハムのCS(クライマックスシリーズ)進出決定も25日以降に持ち越しとなったが、視線はすでに未来へ向けられている。
「意識しないといけないと思うけど、それよりも一戦一戦、しっかり戦うこと。CS決定は通過点だと思うし、エスコンでやることが目標の一つ。自分のやるべき仕事をやって、それが結果的に勝ちにつながればいい」
新進気鋭のスラッガーは失敗と成功を繰り返しながら、超一流プレーヤーへの階段を上っている。