ファイターズ
《ハム番24時》9月24日
23日のベルーナドームでの試合前、松本剛に今季限りでの引退を表明している3個上の先輩・鍵谷との思い出を聞いた。話が一段落し、ポツリとつぶやいた言葉が印象的だった。「何かどんどんいなくなっちゃうな」。
今年で31歳。プロ13目を迎え、ベテランと呼ばれる域に達した。年齢の近かった先輩がチームを離れ、野手は年下の後輩ばかりになった。「僕より上がいない。いまここ(1軍)にいるのは(1学年上の)江越さんだけ」。最年長の伏見が出場選手登録を外れていることもあり、どこか寂しそうだった。
今季は打撃の状態が上がらず苦しんでいるが、守備では好プレイを連発。「打席の内容が悪くても、センターやらせてもらっている以上は責任持ってという感じはすごくある」。チームを率いる選手会長として、暗い表情を見せないようにしていると感じる。
クライマックスシリーズ(CS)進出に懸ける思いは誰よりも強い。大きな重圧から解放された会心の〝まつごースマイル〟が見たい。