コンサドーレ
2024/09/27 07:00

深井の復帰でボランチのポジション争いがさらに激しくなる《河合CRC竜の眼》

 

 11月3日のホームC大阪戦当日に開催する、北海道コンサドーレ札幌のOB会「CONSAOLDS」前座試合の出場予定選手を先日発表させていただいた。今回初出場となるのは、CONSAOLDS開催のOB戦には初参加の川合孝治、昨季限りで現役を引退した横野純貴、三上陽輔、榊翔太、そして小野伸二だ。(敬称略)

前座試合に初出場するOBのプレーに注目して

 三上と榊は長く北海道を離れて現役を続けていたし、横野も最後は十勝スカイアースに所属していたが、札幌サポーターの前では久しぶりのプレーとなる。OB戦の企画意図には、かつて札幌で活躍した選手の花道を飾る舞台という意味合いもあるので、当時彼らを応援してくださっていた皆さんには、プレドのピッチ上で躍動する姿をぜひその目で見てほしい。

 そして伸二にとっては、現役ラストゲームとなった昨年12月の浦和戦以来、約1年ぶりに北海道でプレーする姿を皆さんに披露する場となる。J1残留に向けて重要な試合となりそうなC大阪戦。我々OB会のメンバーも熱い試合で会場の雰囲気を盛り上げて、クラブの後押しができればと思っている。

よくぞ耐えた町田戦 ドローはポジティブな結果

 21日のアウェー町田戦は0-0のスコアレスドローとなったが、首位を争う強敵相手に引き分けはポジティブな結果だったのではないだろうか。危ないシーンは何度もつくられ、防戦に回る場面もあったが、粘り強く戦うことができ、よくぞ耐えてくれたという印象を持った試合だった。

 この日の札幌の守備は、普段のマンツーマンディフェンスではなく、4-4-2でブロックを敷いて守るような形を採用。町田はFW呉世勳(オ・セフン)をターゲットにしていたが、194センチの長身を誇る相手をDF岡村が完勝と言えるぐらいに封じ込めていたし、そのセカンドボールも札幌が拾えていたので、二次攻撃、三次攻撃と町田に押し込まれる場面も少なかった。

4-4-2の守備体系はまった

 普段通りにマンツーマンで臨んでいれば、ボランチが前線までプレッシャーを掛けに行くため、ボランチとCBとの間のスペースがかなり空いている上に、選手の矢印が前方向に向いている分、逆方向の矢印となるセカンドボールを回収することは難しかっただろう。ブロックを敷いて守ったからこそ、あらゆる場所に札幌の選手がいてセカンドボールが拾えたし、前から奪いに行かない分、選手たちも体力を温存できたことが、最後まで粘り切れた要因ではないか。守備の面では対策がはまっていたと言えるだろう。

DF中村、ミンギュともにいいパフォーマンス

 守備陣では、岡村と共にCBの位置に入ったDF中村も、守備面での貢献はもちろん、ボールを前線に持ち運ぶという彼のストロングポイントを随所に出せていたし、左SB気味の位置でプレーしていたDFパクミンギュのカバーも効いており、いいパフォーマンスを見せていた。

 攻撃面では決してチャンスは多くなかったが、前半29分にMF宮澤がダイレクトで右サイドのMF近藤に入れたシーンは、非常に素晴らしいコンビネーションを見せることができていた。最後はクロスを選択して相手GKに阻まれたが、京都戦でもああいう展開がワンタッチで入ってくるとチャンスが広がると思うので、今度はぜひシュートまでいってほしい。

途中出場の深井 チームに良いリズムの変化もたらした

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい