ファイターズ
《ハム番24時》9月25日
1年がたつのは早い。昨年の同時期、本拠地・エスコンフィールド北海道では、谷内内野守備走塁コーチの引退セレモニーが行われていた。
内野のユーティリティープレーヤーとして活躍した谷内コーチと、今季限りで現役を退く鍵谷は同い年。東都大学リーグでしのぎを削ってきた仲だった。「意識はしていましたよ。中央(大学)の鍵谷は有名ですから。球が強くて、速くでスーパーピッチャーでした。ああいうピッチャーを打たないといけないと思っていました」と懐かしそうに振り返ってくれた。
2018年オフにヤクルトからトレードで日本ハムに加入。翌19年6月に鍵谷が巨人へ移籍し、一緒のチームでプレーした期間は短かったが「ファイターズでもジャイアンツでも優勝して、僕なんかと比べものにならないくらい、いいキャリアを歩んでいる。本当すごいって感じです」
自身は引退して指導者に転身し、新米コーチとして奮闘中。この日も全体練習前に、選手の守備練習に付き合っていた。「あっという間すぎて、そういえば引退発表して1年だなという感じです。人としてこの1年、成長しているのかなと自問自答しています」。そう自虐しつつも、充実感あふれる表情だった。