上沢直之 鍵谷の引退セレモニーにサプライズ登場 よくするテレビ電話での謎のノリとは
■パ・リーグ22回戦 楽天3ー1日本ハム(9月25日、エスコンフィールド北海道)
栗山CBOの呼びかけで来場
昨季まで日本ハムでプレーしたレッドソックス傘下3Aの上沢直之投手(30)が25日、楽天戦後にエスコンフィールド北海道で行われた鍵谷陽平投手(34)の引退セレモニーにサプライズ登場した。
栗山CBOが呼んだスペシャルゲストとして花束を手渡し、抱き合った。
間近で見つめたラスト登板 「寂しい気持ちはありました」
どうしても、現地でその勇姿を目に焼き付けたかった。
「お世話になった先輩なので。投げているボールを見て、寂しい気持ちはありました。世代も近いし、僕も遠い話ではないので」。背番号60のピッチングに、こみあげるものがあった。
見本にしていた兄貴分 合同自主トレも敢行
3学年上の先輩は、上沢にとってよき兄貴分だった。オフに鹿児島・徳之島で一緒に自主トレした年もあった。
「優しいし、練習もすごく真面目にやるし、野球に対して真剣に取り組む姿勢を見ていました。野球も私生活も見本となる人でした」
ともに出かけた海外旅行では笑えるハプニングも
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思い出は数え切れないほどある。独身時代には西川、近藤ら若手選手も加えて海外旅行へ行った。「笑いすぎて僕、顎外れましたもん。ハワイで。そこから2週間くらい顎ずれていました。マジで。とりあえず全てが面白すぎました」。楽しすぎて、思わぬハプニングに見舞われたこともあった。
途絶えなかった交流 米国挑戦した今季も
鍵谷が2019年途中に巨人へトレード移籍した後も交流は続いた。数年前からはテレビ電話をする仲だった。
「最近、やたらテレビ電話するようになりました。僕と鍵さん。なぜか分からないけど、テレビ電話でかかってくる。だいたい最初、何も言わずに変な顔している時間が10秒くらい続くんです。僕らの中の謎のノリがあるんです」。上沢が米国にいた今年も、いつものノリで着信があった。
固い絆は不変 「ひとまずゆっくり休んでほしい」
今後も家族ぐるみの付き合いを続けていく。
「これからの人生も長いと思うし、きっと鍵さんの人柄でいろんな方が周りにいてくださると思う。これから先の人生、楽しく送ってほしい。ひとまずゆっくり休んでほしいですね」。別々の道に進んでも、友情や絆が変わることはない。