【一問一答】レイエスのレギュラーシーズン総括 25本塁打で公約達成「どんなシチュエーションでも打つ」
日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が、来日1年目の2024年シーズンを振り返った。開幕戦ではチーム1号となる本塁打を放つも、日本野球への順応に苦しみ、2軍落ちを経験した。再昇格後は8月度の月間MVPを獲得するなど、メジャー通算108発の実力を証明。チームトップの25本塁打をマークし、6年ぶりのCS(クライマックスシリーズ)進出に貢献した。一問一答は以下の通り。
―来日1年目のシーズンを振り返って
「ものすごく楽しかったです。体は疲れてますけど、悪い意味ではなく、とても良い意味での疲れ。本当にこのチームが大好きですし、良い人に囲まれて恵まれていると思います。チームに感謝しきれないです」
―初の日本野球。これまでとの違いは
「日本の野球は監督が一番、権限を持っていて、向こうの野球と違います。またアメリカではDHの一番の役割はホームランや長打を打つことだけど、日本の野球では一、二塁や満塁のシチュエーションをつくって、チームが勝てるように得点を取る。本当に驚いたのは1死一塁からバントをして、2死二塁のシチュエーションをつくって、ヒットを打って点を取ること。日本人選手、ファイターズの人はメンタルが強いと感じました」
―8月に月間MVPを獲得し、9月も好調をキープ。結果を出せた要因は
「体に関しては疲れているけど、一番の要因は試合に勝ちたいというマインド。日本一になりたい。そういうところだと思います」
―アメリカと違い、何度も同じ投手と対戦する。よく研究をしていた
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「よくビデオで、どういう球を投げるのかを見ます。前回の対戦で打った、打たなかったは関係なく、どういうシチュエーションで回ってきて、どんな球を投げているのか。この場面なら、どういう球を投げるのか? っていうのを見ています。日本のデータは素晴らしいので活用しています。大きな違いの一つは日本でツーシームと呼ばれるものが、僕はチェンジアップに近いと思っている。そういうところも、自分の頭の中を明確にして試合に臨んでいます」
―忘れられない試合は
「数え切れないぐらい忘れられない試合があります。これっていうのは決められない。もしもだけど、クライマックスシリーズで3位のチームを倒したり、ソフトバンクを倒したり、日本一が決定したら、その試合になると思います」
―ファンに(本塁打を)20本打つと公言して達成した。応援は力になるか
「ファンに公言することで、自分がやらなきゃいけないとなる。そういう意味で、あの発言をしました。シーズンの前半戦は打席が多くなかったので20本と公言しました。来シーズン、ファイターズにいるとしたら、もうちょっと多い数字を公言しようと思う」
―日本の文化、環境は気に入ったか
「ビジターの試合ではいろいろな所に行きますが、ホテルと球場を行き来するだけ。札幌は住んでいますし、散歩することもあって、きれいな街でいいなと思います」
―レイエスグッズを持つファンが増えた
「多くのファンの方々が僕のグッズを持っていることを認識している。バナナとか人形のグッズを持って来てくれて、力になります。タクシーに乗っても自分のユニホームが飾られていることがあって、力になってます」
―クライマックスシリーズでどんなプレーを見せたい
「一番は勝つこと。1点の重みは、僕にとって7点に等しい。どんなシチュエーションでも打つと決めているので、そんな姿を見せたいと思います」