札幌第一の1年生・浅野がデビュー戦で3安打3打点 兄は22年春季全道Vメンバー【秋季札幌支部】
■秋季全道高校野球札幌支部予選(9月27日、札幌麻生ほか)
▽Fブロック1回戦 札幌第一16-6札幌新川 ※六回コールドゲーム
札幌第一はエース半田悠(2年)が大会直前にコンディション不良で状態が上がらず、味方のミスも重なり五回途中で6失点と崩れたが、打線の踏ん張りで勝利をつかんだ。6-6と同点の五回。1死満塁から押し出し死球で1点勝ち越した後、スタメン唯一の1年生・浅野広喜三塁手がダメ押しの2点適時打を放つなど3安打3打点とチームの危機を救った。
エース不調も打線が後半カバー
攻守にちぐはぐな、嚙みあわない試合内容だったが、なんとか勝利をたぐり寄せた。菊池雄人監督(52)は「半田くんが誤算ですね。ピッチャーがあれじゃあ、どうもならんですね。次の試合まで1週間空くので、どこまで立て直せるか」と悩ましげな表情を浮かべた。
守備のミス バットで取り返した
エースの不調にルーキーが躍動した。三回に三塁守備で失策し、失点につながった。それだけにチャンスで巡ってきた五回の打席では「序盤は自分のエラーで失点してしまって、流れも悪かったので、なんとか自分が打とうと思い、集中力高めて行きました」。第2打席以降の3安打は全て直球を狙い打ち「直球は自信があります」と胸を張った。
憧れの兄の後追い札幌第一に進学
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浅野の兄・裕生さん(法大2年)は2022年春季全道優勝メンバー。幼い頃から憧れてきた。浅野は小中と強豪の東16丁目フリッパーズ、札幌新琴似リトルシニアを経て、兄と同じ高校に進んだ。夏は背番号15で初めてベンチ入りし出番はなかったが、新チームでは「守備は兄貴の方がうまいけど、振る方は弟の方が良い(菊池監督)」と、思い切りの良さを買われて4番をゲット。期待通りバットで結果を残し、六回から二塁の守備もこなすなどマルチに活躍した。
ご近所プレド開催の全道大会で優勝争い誓う
昨秋から、センバツ甲子園につながる秋季全道大会は大和ハウスプレミストドーム(プレド)で開催。距離が一番近いのが札幌第一だ。この秋は全道大会の当番校にも決まっている。「自分のせいで負けるのは絶対に嫌なので、自分は先輩以上に活躍してやろうという思いがあります。チャンスに強いバッティングをして、チームとしては優勝を目指してやっていきたい」。ライバルたちが甲子園を争う姿を、当番校の裏方で終わらせるわけにはいかない。必ず優勝争いの主役に名乗り出る。