《京都戦前日》せめぎ合いの中でどちらが相手を上回っていくか。その中で勝敗は決まっていく
■9月27日、札幌・大和ハウスプレミストドームサブグラウンド
―京都戦はJ1残留に向けて重要な一戦
明日のゲームが重要だと言うが、どの試合も我々にとって重要なゲームだ。
明日の京都戦も、もちろん重要だ。京都はここ11試合で7勝している、非常に調子のいいチーム。そういう相手と戦うのは、我々にとって難しい状況だろう。
【「僕たちにもいい選手が入ってきた」MF駒井善成が古巣にリベンジだ(予想スタメン付き)】
京都は非常にコンパクトでアグレッシブで、規律のあるチーム。加えてここ最近は結果も出ている。反対に自分たちは今、残留に向けて厳しい状況。自分たちがここまで戦ってきた結果がこういう状況を招いており、その結果を自分たちで残留に向けて取り戻すしかない。
明日は重要なゲームになるが、自分たちのやってきたことを全員でベストを尽くして戦うだけだ。
―京都はFWラファエル・エリアスが絶好調
京都の99番の選手(エリアス)、彼が非常に決定力の高い選手であることは間違いないだろう。加えて相手の9番(FWマルコ・トゥーリオ)、14番(FW原)と、彼の決定力がその2人にも影響を与えているのは間違いないと思う。
前の3選手が好調である、決定力があるということは、Jリーグにおいては、上位を狙う、あるいは結果を残す意味で、非常に重要な要素だと思う。横浜Mや広島のような得点能力の高いチーム、上位を争うチームにおいて、前に決定力のある選手がいることは、Jリーグにおいては必要不可欠だろう。
【「僕がどこまで通用するのかすごく楽しみ」DF岡村大八が〝エリアス封じ〟へ闘志】
そういう中で我々は明日京都と対戦するわけだが、やはり彼らに大きなスペースを与えてはいけない。常にスペースの管理、攻撃しているときのリスク管理、そういったところを徹底して、攻守の切り替えを速くしていかなければいけないだろう。
札幌も過去、前の3人が機能していた時期、あるいは決定力のある選手がいた時期は、リーグの中でも得点を多く決めてきたし、攻撃が非常に機能していた。そんなに遠い過去の話ではなかったと思うが、やはり前線の選手の状態や決定力、あるいは質の部分は、結果を左右する要因ではあるだろう。
―京都戦で勝利するためのポイントは
サッカーにおいて勝敗を分けるポイントをひとつに絞るのは難しい。いろいろな要素が絡まり、ひとつの結果が生まれる中で、もちろん相手の前の3枚の選手をしっかり抑えなければいけないのも、ポイントのひとつだと思う。
ただそれを意識しすぎて、自分たちが逆に相手にとって脅威となるプレーができなければ、それも違うだろう。もちろんひとつ挙げられるのは、相手の3枚をどう抑えるかということ。もうひとつは、自分たちがどういう攻撃を仕掛けていくか、だと思う。明日のゲームでそこが重要な要素になると思うが、いろいろなことが絡み合って、ひとつの結果が生まれる中で、攻守の切り替えの部分や、そのリスクを管理するところ、あるいは自分たちがボールを持って、どうやって相手に仕掛けていくか、そこが明日は重要になるだろう。
【MF荒野拓馬主将が京都との前回対戦以来の先発復帰へ「地に足をつけてやっていきたい」】
シンプルにポイントを言えというのであれば、無失点に抑えて、1点に取れば勝つわけだ。相手も自分が勝ちたいと思って、対策を練ってくるわけで、我々も逆に相手を上回るために、自分たちの作戦を練って戦う中で自分たちの思惑通りにいかないのがサッカーだ。この音楽をかけたいからと、それを選曲すれば音楽は流れるが、自分たちがそれをしたいからといって、それが必ずしも常に実現するわけではないのがサッカーであり、そういうせめぎ合いの中で、どちらが相手を上回っていくか。その中で勝敗は決まっていく。
【前節の約50分間のプレーも問題なし! 札幌MF深井一希が〝親友〟所属の京都撃破を誓う】