夏季スポーツ
2024/09/28 19:05 NEW

札幌山の手が2年連続22度目V 夏場に全国制覇5度の常翔学園と合同合宿【全国高校ラグビー南北海道大会】

胴上げされる札幌山の手の古谷主将=撮影・西川薫

■全国高校ラグビーフットボール大会北海道予選(9月28日、札幌月寒屋外競技場)
▽南大会決勝 札幌山の手33-7函館ラ・サール

 札幌山の手が自慢のフォワード陣で相手を圧倒し、2年連続22度目の花園出場を決めた。夏休み中にはニセコ町で、花園で5度の全国優勝を誇る大阪・常翔学園と合同合宿を行うなど、コンタクトプレーを中心に鍛え上げてきた成果が出た。

「全国大会でベスト8狙います」

 横綱相撲で南北海道の頂点に立った。前半を2トライ1コンバージョンで12-0で折りかえすと、後半17分までに26-0と大きく引き離し、最後まで主導権を握り続けた。ヒーローインタビューで古谷飛翔主将(3年)は「自分たちはここが目標じゃなく、花園に行くことを目標にやってきた。全国大会でベスト8狙います」と高らかに宣言すると、スタンドから拍手の雨が降り注いだ。

 

コンタクトプレーで相手を上回った札幌山の手のFW陣

 

 強豪との合宿で自信を付けた。初めて常翔学園と3日間を過ごし、改めてラグビーの原点に立ち返った。黒田弘則監督(53)は「コンタクトです。ブレない王道のラグビー。コンタクト、スクラム。そこの強さ、意味をわれわれもやっぱりこれだな、と再認識した。U17で2年生の中心メンバーが全部、北海道代表の方に取られていたので、ケガ人とか、3年生全員で乗り切って、チームがまとまる要因のひとつだった」。肩を脱臼する選手が出るほど強度の強い練習を経て、決勝戦でも昨年の花園を経験している古谷主将らフロントローを中心に、何度も相手ゴールに襲いかかった。

古谷主将の「頭が真っ白」の経験とは

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