札幌大谷の1年生・磯貝投手が初登板で1失点完投 父は室蘭シャークスの元指揮官【秋季札幌支部】
■秋季全道高校野球札幌支部予選(9月29日、札幌麻生ほか)
▽Gブロック1回戦 札幌旭丘1-11札幌大谷 ※六回コールドゲーム
夏の南北海道大会8強の札幌大谷は、公式戦初登板した最速140キロ右腕・磯貝栄心投手(1年)が、被安打4、4奪三振で6回完投。父は2000年の駒大苫小牧エースで、社会人野球の室蘭シャークスでもエース、監督を務めた剛さん(42)。父が果たせなかった甲子園に向け最高の高校野球デビューを果たした。
武器のスライダーで凡打の山
メンバー最長身の182センチ、80キロの本格派右腕。立ち上がりを3者凡退に打ち取ると、三回、四回も3人で切り抜けるなど、直球を軸にウイニングショットのスライダーで凡打の山を築いた。「練習試合の時は、あまりまとまってなかったけど、初めての公式戦で先発できて、まとまったピッチングができて良かった」と流れる汗をぬぐった。
豊富な投手陣の中で、新チーム初戦のマウンドに背番号10の1年生を抜てきした五十嵐大監督(37)。「最近調子が良かった。1年生ですし、フレッシュに勢いある感じで戦っていきたいなと。最初リードすることができて、いい感じでスタートは切れましたが(五回の)相手のホームランで流れが変わって。六回は本当にピンチだったので、そこから0で抑えきった、投げきったところが、きょうは本当に良かった」と合格点を与えた。
五十嵐大監督「甲子園で勝つことが目標」
新チーム発足後、10連戦以上の実戦を何度も繰り返した。指揮官は「暑さもあって、体が動かない状態の時にどう動かすのか、どうやって周りでカバーするのか、などそういったところを重点的にやってきた。最終的に甲子園で勝つことを目標にしているので、ちょっとやそっとのことでへこたれないタフさが必要。精神的な部分や、技術的なところも厳しく言ってきました」。走攻守に加え、メンタルも鍛え抜いてきた。