コンサドーレ
《こぼれ球》バビロンの河
「何も恐れず 胸を張り戦え」。21日のアウェー町田戦、そして28日ホーム京都戦の札幌ゴール裏で、いつも以上に多く歌われていたチャント(応援歌)が、この歌詞が含まれている「バビロンの河」という曲だ。京都戦の前日には、サポーター有志が練習場にこの歌詞が書かれた横断幕を掲げており、J1残留に向けて重要な一戦を、この曲の精神で戦ってほしいというメッセージを込めていたのだと理解している。
この曲がゴール裏で歌われ始めたのは2002年のことだったと記憶している。この年の道内開幕戦となった室蘭での京都戦(1●2V)で、自分自身が初めて歌ったこともあってか、この曲を聞くと、同戦の後半終了間際に起死回生の同点ゴールを決めた森下仁志さんが喜ぶ姿が、おぼろげながらではあるものの、いまだに脳裏に浮かんでくる。
京都に勝利した札幌だが、同日夜の試合で湘南が鹿島に勝利したことで、残留圏内との勝ち点差は6のまま、J1リーグ戦の残り試合は6となった。強い緊張感の中で過ごす日々がまだまだ続くが、札幌イレブンにはこの歌詞のように、胸を張って前だけを見続けて最終盤の戦いに臨んでほしいと思っている。