郡司裕也 今季初の二塁守備 短期決戦にらんで準備 打力生かす勝負手に
■パ・リーグ24回戦 日本ハム0-8西武(9月30日、ベルーナドーム)
「5番・二塁」でスタメン 1年ぶりのセカンド
日本ハムの郡司裕也捕手(26)が30日、ベルーナドームで行われた西武戦で、約1年ぶりに二塁守備に就いた。
短期決戦を見据えた勝負策の一つ。今季は本職以外に三塁、一塁、左翼をこなしてきたが、打力を生かすために、プラスアルファのオプションを試した。
センス抜群 ユーティリティ-ぶりを発揮
レギュラーシーズンの2位が確定し、CS(クライマックスシリーズ)や日本シリーズを見据えたシミュレーションが可能になった。
試合前、新庄監督から二塁手として出場することを告げられた。練習で入念にノックを受け、スタンバイ。今季初めて二塁でスタメン出場し、バントシフト、ベースカバーなどを含めて無難にこなした。
紙一重のプレーも 「緊張感は少なかったです」
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三回1死二、三塁では前進守備を敷き、センター前へ抜けそうなゴロにダイブしたが、惜しくもはじいて、内野安打になった。
ただ、一定の手応えはあった。「緊張感は少なかったです。やっぱりサードでゴロをたくさん受けているので、不安はそんなにない。きょうみたいなギリギリのプレーとか、ああいうのは目つぶってもらって。さすがに無理な部分はある」と冷静に振り返った。
一度はクビになったポジション!?
昨年9月19日の西武戦(ベルーナ)で1度、二塁を経験し、今年の春季キャップ中もチャレンジする機会があった。ただ、本格的に継続とはならず、当時は「二塁はクビになりました」と冗談交じりに明かしていた。ただ、この時の経験も生きてくる。
超攻撃的ラインアップのキーマン
新庄監督は点差や状況によって、二遊間の選手の打順で、代打攻勢を仕掛ける可能性を示唆した。さらに、郡司が二塁を守ると、超攻撃型オーダーを組むことも可能になる。
本人もチーム事情を十分に理解していて「僕の場合はもう、何でも準備しておかなきゃいけないと思う。準備しておきます」と頼もしく言ってのけた。限られた条件下の一手だが、賢く器用だからこそ、高度なミッションを任される。