田宮裕涼 プロ6年目で初のシーズン完走へ 若き女房役を支えたベテラン捕手・伏見寅威の言葉
大飛躍のシーズン CSを前にいろいろ聞いちゃいました!
日本ハムの田宮裕涼捕手(24)がプロ6年目で初のシーズン完走にあと一歩のところまで来ている。今季は開幕スタメンマスクを勝ち取り、巧みなバッティングと強肩〝ゆあビーム〟でブレーク。夏場の不調を乗り越え、1軍の舞台で戦い続けている。同じポジションのベテラン・伏見寅威捕手(34)との関係性、若き女房役が推すアイドルとは? 飛躍の年となった今季をざっくばらんに振り返ってもらった。
OB鶴岡慎也氏も成長に太鼓判
―レギュラーシーズンも残り3試合。1軍で過ごすシーズンは長かった? 短かった?
「いやあ~。意外とあっという間でしたね。(野球評論家でOBの)鶴岡(慎也)さんには、おまえ5年分の経験しているなって言われました。1年でって」
―現在106試合に出場して、打率.279、30打点、3本塁打、10盗塁。ここまでの成績を振り返って
「そうっすね。ちょっと後半戦、苦しかったかな。(各部門で)キャリアハイ…それはそうですけど、まず1軍にずっといられたのは良かったと思います」
忘れられない開幕スタメン
―つらかった時期は
「7月、8月! 打てないし、守れないし…。最近は打撃も調子いいっすね。そんな感じです」
―一番、印象に残っている試合は
「やっぱ、一番うれしかったのは開幕戦(3月29日のロッテ戦)ですかね。なんだかんだ。いろんなことありますけど。サヨナラとか打ちましたけど、一番うれしかったのは開幕戦ですかね」
まだまだ発展途上 さらなる飛躍へ日々努力
―試合中にはベンチで配球をメモしている。〝ゆあノート〟は増えましたか
「増えないっすよ。今シーズン始まってから1冊目なので。まだ1冊、終わっていないです。ファンの方からノートの差し入れをいただくようになりました。ボールペンとか2、3本もらいました。ありがたいっす」
伏見ってどんな存在?
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―正捕手を争ってきた伏見選手はどんな存在ですか
「なんだろう…。お兄ちゃんというよりは、偉大な先輩って感じ。困ったことあったら相談しますね」
―言われて心に響いた言葉は
「寅威さんにはいつも、おまえまだ24(歳)だろ。俺、入って大卒2年目の時は全然、できてねーよ。できているから自信持ってやれよって。俺、入って2年目にこんな感じでできないよ。寅威さんは、大丈夫だよ、自信持っていけよ、と言ってくれます」
まさに生きる教材 「全然、違うなって思います」
―ライバルというよりも…
「もうレベルが違うのは分かっている。僕がそんなこと言えない」
―同じ捕手として、どこが特にすごい
「いやあ、もう全てっすよね。ピッチャーとのコミュニケーション、キャッチング、ブロッキング、キャッチャーの全て。経験値がもう上なので、リード、配球とかも僕よりたくさん試合に出ていて、その分、経験もたくさんあるので。僕は今回、出ているだけの分の経験しかしていない。それに比べたら考えることも、周りを見る冷静さだったり、全然、違うなって思います。僕なんて打たれ始めたら、焦ってきちゃうけど、そういうのもない」
自他共に認めるアイドル好き でも今は推しが迷走中!?
―さまざまな経験を積んだシーズン。リフレッシュ法は何かありますか
「甘い物を食べたり。ほかに何かあるかな~」
―移動時にヘッドホンをつけている。音楽を聞いたり
「アイドルの曲が多いですね。今は推しが迷走中なので。一番、好きだった(乃木坂46の)早川聖来が去年、卒業しちゃった。推し探し中です。最近、聞くようになったのが、FRUITS ZIPPER。あとは中島健人ですね。ケンティーが一番、多いかな。乃木坂も、きゃりーちゃん(きゃりーぱみゅぱみゅ)も好きだし」
変わらぬファンへの神対応
―アイドル好きなだけあって、ファンサービスにも熱心
「心がけているというか、まあそうっすね。心がけているかな。できるだけ応えていきたいなと思っています」
仲良しのカビーにもの申す!
―〝鎌ケ谷のアイドル〟こと2軍マスコットのカビーは、プレゼントした魚のぬいぐるみを肌身離さず持ち歩いています
「あれいつまで、つけているんですか? アイツずっとつけているから、外せって言おう(笑)」