《YOUNG GUNS》「コツコツと目の前のことを悔いなくやる」札幌ＧＫ中野小次郎が語るサッカー人生
今季から札幌に戻って来た大型ＧＫ
北海道コンサドーレ札幌の若手選手にクローズアップするインタビュー企画「YOUNG GUNS（ヤングガンズ）」第２回は、今季プロ４年目のシーズンを迎えたＧＫ中野小次郎（２５）だ。Ｊ３金沢での武者修行を経て、今季から再び札幌のユニホームに袖を通した大型ＧＫに、サッカー選手としての現在・過去・未来、そしてプライベートについて話を聞いた。
プレゼント応募要項は記事最下部へ
なお、有料会員を対象に中野の直筆サイン入り応援タオルや、道スポのカメラマンが撮影した写真を抽選でプレゼントする。応募要項は記事の最下部より。
―今シーズンのここまでを振り返って
あまり試合に出られていないし、メンバーに入れない試合が多い中で、なかなか活躍できていないな、絡めていないなというのは、たぶんみんなそうだと思っているだろうし、僕自身そう思います。その中で少ないですけど、自分が出た試合というのは少なからず結果に結びついている部分はありますし、そこはポジティブに捉えてもいいと思います。
難しい状況で日々を過ごす中で、チャンスって本当に急に来るな、ということを今年はすごく感じています。なかなか試合に絡めない時期が長くても、ひたむきにやり続けることが大事だなというのと、そう思うしかないなという部分があって。自分的にも、チーム的にもなかなか上り調子になりにくい時期を長く過ごしてきたので、その中で何を得たのかというところをフォーカスして、今はプレーしています。
―途中加入の児玉を含めて５人のＧＫがいるが、ここまで唯一負傷などで離脱していない
僕自身もケガなく病気もなく今までずっと休まずに練習できているというのはすごくいいことだと思います。ケガをしないというのも一つの実力だと思いますし、ずっとケガせずに練習できていたからこそ巡ってきたチャンスもあります。
ちょっとずつ試合の中で結果がついてきていた状況で、継続したいなという思いはすごくあったんですけど、どうしても単発での試合になってしまっている。
将来、自分が活躍するために、今、何ができるかというところで、試合に絡めていないということをポジティブに捉えて、筋トレの時間を増やしたりしています。スゲさん（ＧＫ菅野）とか潤くん（ＧＫ児玉）とかはすごく意識が高くてストイックで、すごく手本になるので、今はそういう時期なんじゃないかなというのを、腹をくくってやっている感じです。
―今季はカップ戦３試合に出場して全て勝っているが一発勝負は独特なものか
やっぱり難しいですね。終わった話なので言うと、天皇杯もルヴァン杯も、元々僕が出る予定ではなかったんですよ。ルヴァン杯の長野戦は１週間前に阿波加くんが離脱して巡ってきたチャンスでしたし、（山形との）天皇杯もおそらく潤くんが出ていたと思うんですけど、ケガで僕が出ることになって。スゲさんみたいに毎週リーグ戦をこなす難しさもありますけど、そうやって急に来たチャンスで結果を出すことも、難しさがあると思うので。
今までだとなかなかそれに適応できない自分がいたんですけど、今年はそうやって急に出ても、ある程度結果が出るようになったというのは、すごく大きな成長だと思いますし、そこはＧＫコーチにもある程度評価していただいている部分ではあると思うので。チャンスが来るために、日々積み重ねていく期間かなというところです。
―今シーズンも残りわずか。どのような思いを持って日々を過ごしていきたいか
まずはケガなくシーズンを終えたいです。せっかくここまで自分だけ離脱せずにやれているので、そこは達成したい。そしてなかなか試合に絡めていない状況の中で、自分の明るい未来を想像して、そこに向かって日々課題に取り組み、ひたむきにやっていく時間にしたいなと思います。
―ここからはキャリアについての話を。サッカーを始めたきっかけは？
始めたのは小学２年生のとき。地元が徳島なんですけど、徳島ヴォルティスの試合を家族と一緒に見たときに、すごくサッカーが面白いなって思ったのと、徳島でスポーツをやるには野球とサッカーしか選択肢がなくて。自分と仲が良い友達は野球をやって、一緒にやっても良かったんですけど、違うことをやってみたいなと思ってサッカーを始めました。
―ＧＫになったのはいつ頃か
ＧＫになったのは小学５年生ぐらいのときで、それまではフィールドプレーヤーを転々としていたけど、下手くそだったというか、フィールドではダメだなと思われたのか、コーチにＧＫをやってみないかと言われて。そのときも身長は周りの選手よりは大きかったので、やってみたら以外とハマって。
―最初にＧＫをやってみないかと言われたときの気持ちは
