勝ち点３がマストだった京都戦

　京都に２－０と完封勝ちした札幌。前々節の東京Ⅴに０－２、前節の町田に０－０と勝ち点のペースが鈍っていただけに京都戦は勝ち点３がマストであった。直近の残留圏ターゲットの１７位だった湘南が鹿島に負ければ勝ち点差が３に縮まる最高の形だったが、０－２からひっくり返したらしい。何してんの、鹿島は…。

深井には宮澤の代わりを

　ＭＦスパチョークが肉離れ、ＭＦ宮澤が肋骨骨折と気胸で戦線離脱となった。町田戦での宮澤の痛がり方を見ると肋骨骨折だろうとは思っていたが、気胸までついた最悪の診断となった。残留を懸けたこの時期の戦いに、精神的支柱であり、経験値のある宮澤が離脱することは痛い。宮澤と入れ替わるようにＭＦ深井が戻って来た。深井には無理をしてほしくないが、宮澤の代わりとなる流れを読む力でチームをまとめてほしい。

馬場と入れ替えた大﨑のタスク

　京都戦ではＤＦ馬場と入れ替わってＤＦ大﨑が右ストッパーに入って相手ＦＷ原をみた。京都の３トップは原、ＦＷエリアス、マルコトゥーリオと強力な３枚だが、エリアスがゴールを量産しているのは原との良好なコンビネーションを築けているから。大﨑を原につけたのはキープレーヤーの原を自由にさせないこと、そして空中戦を考えてのこともあったと思う。

　前線の３枚がポジションチェンジした時のマークの受け渡しの判断など、経験のある大﨑ならリスクも少ない。彼が仕事をしてくれたこともあり、エリアスを抑え込んだＤＦ岡村には先制点まで付いてきた。

仕掛けた近藤に運が味方した

　２点目の場面はＭＦ近藤が頑張ったが、対峙したＤＦ三竿の間合いではあった。近藤に応対した三竿は自分から間合いを詰めて封じようとプレーしていた。得点の場面も近藤が仕掛けたが、逆に三竿が距離を詰めて先にボールをつついた。だがそのボールは近藤のところにこぼれて入れ替わった。

　近藤の感覚からすると「負け」だったと思う。自分の形ではなかったからだ。こぼれ球が自分のところに来たのは運？ だいぶ良くなったこの日のＦＷバカヨコにも触られず近藤に得点が付いた。運が味方したのは積極的な仕掛けがあったからだろう。

Ｇ大阪戦の注目ポイントは

　次節Ｇ大阪戦はＦＷ鈴木が出場停止。もちろんトップに誰が入るかが最大の注目ポイント。これまでの感じだとＦＷサンチェスでなくバカヨコ？ なのかとも思うが、０トップもなくはないだろう。０トップならＭＦ駒井かＭＦ小林だが、シャドーが足りなくなってしまうか…。