細川凌平 1軍再昇格した22歳のぶれない信念 「目の前のことを夢中になってやるだけ」
■パ・リーグ25回戦 日本ハム0ー4西武(10月1日、ベルーナドーム)
地に足を着けて1安打1四球
日本ハムの細川凌平内野手(22)が1日、ベルーナドームで行われた西武戦に「9番・二塁」先発出場。チームは完封負けを喫したが、9月25日に1軍再昇格した若手のホープが1安打1四球と気をはいた。
「ファームで続けてきたことが、そのままバッティングの面で出せていると思います。感覚的にもいいですし、1軍だからって何か変えてやっているわけではない。その面ではいいかなと思います」
スタメン2試合連続で好結果
1軍再昇格後初めてスタメン起用された28日のソフトバンク戦(エスコンフィールド北海道)では、1安打1打点2得点とチームの逆転勝ちに貢献していた。
3試合ぶりの先発出場となったこの日も、落ち着いたプレーを披露。三回の第1打席はボールを見極めて四球を選び、五回は1死一塁から今井の直球を右前へ運んだ。
自身の成長に手応え 「前の1軍の時と変わっている」
「今までは変化を拾ってのヒットが多かった。どうやったら真っすぐを良い感じで捉えられるか自分の中で課題だった。(1軍に)上がってきてから2本のヒットは真っすぐなので、個人的にはそこが前の1軍の時と変わっていると思います」
わずか1日での2軍逆戻りも経験
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プロ4年目の今季は開幕1軍入りを果たしたが、夏場以降はファームで鍛錬の日々を過ごしてきた。8月15日にはロッテ・佐々木キラーとして1軍昇格したが、翌16日に出場選手登録を抹消。厳しい現実にも言い訳せず、前を向いてプレーしてきた。
「落ち込んでいる暇はないですよ。その事実が決まった以上は次に向かう。自分が招いている結果だと思うし、全て自分に責任がある。受け止めるしかないし、次に必要とされるまで自分で頑張るしかないです」
残る試合も一戦必勝 目指すはCSでのメンバー入り
チームは6年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出が決定。1軍メンバー入りに向けてアピールの場となるが、信念はブレない。
「本当、目の前の一戦一戦であったり、一つのプレーを夢中になってやることをテーマにやっているので、過去のことも未来のことも先のことも全く何も考えていないです。CSのメンバーに残してもらえるように、自分は目の前のことを夢中になってやるだけです。その目の前の試合勝つために、自分がどうやって貢献できるか一つ一つ考えてやるだけだと思います」
絶好調の助っ人も1軍復帰を大歓迎
そんな細川の1軍復帰を喜んだチームメートがいた。〝日本語の先生〟と頼りにしている来日1年目のレイエスだ。1軍と2軍で離れ離れだった期間は、インスタグラムのボイスメッセージでやりとりをしてきた。
1軍に合流した翌日26日の楽天戦では〝祝砲〟とばかりに同点の24号ソロをマーク。ベンチ前で抱きかかえられ「おまえが来たから打てたって言われたので、うれしかったです」と、はにかんだ。しっかり者の22歳は、助っ人砲にとって欠かせない存在となっている。