高卒3年目左腕・松浦慶斗が今季の目標達成に充実感 フェニックスLでさらなる成長を目指す
2軍施設の鎌ケ谷で練習
日本ハムの左腕・松浦慶斗投手(21)が、鎌ケ谷での練習で汗を流した。今季は1軍で5試合に登板。1シーズンをケガなくまっとうし、「一番の目標を達成できた。1年間、大きなケガもなく投げ切るのが大きな目標でした。果たせて良かった」と納得の表情だ。
プロ入り後2年間はケガに泣いた
高卒3年目。これまで2年間は、ケガに泣かされ続けてきた。1年目に左肩を痛め、2軍戦5試合に登板とシーズンの大半を棒に振った。2年目も同じ左肩を痛め、満足な投球ができないまま終わった。今季は違う。強靭な体を手に入れた。昨年から実施してきたトレーニングを強化。サプリメントの摂り方から食事面も見直し、「オフの時に池田さんに教えてもらって実践しました」。1軍で活躍するセットアッパーの池田隆英投手(30)を〝師匠〟に体の内側から鍛えた。
今季は2軍24試合、1軍5試合に登板「優勝争いしてる中で…」
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すると結果がついてきた。今季2軍戦では24試合に登板、計39回を投げ防御率1.85の成績を残した。1年目に1試合だけ投げた1軍の舞台も今年は5試合を経験。8月8日の楽天戦では1点差のしびれる場面で登板、1回を無失点に抑え、プロ初ホールドをマークした。5試合目の登板となった同28日の楽天戦では3失点(自責1)して降格となったが、「優勝争いしている中で投げさせてもらい良い経験になった」と笑顔で話した。
単調な投球を克服
テンポ良く投げるのが松浦の持ち味。「単調になりがちで欠点にもなったけど、そこを克服できた」と手応えを感じている。150キロ台の速球をコンスタントに投げ、変化球の精度も上がった。「いろいろな球でカウントを取れるようになり、真っすぐも生きた」。
伊藤2軍投手コーチも好評価
その言葉を象徴するかのように2軍戦では、投球回を上回る48奪三振をマーク。伊藤剛ファーム投手コーチ(47)は「真っすぐも速くなった。変化球も投げ分けられるようになった。ここまで順調にいってますよ。あとは経験値を上げて長いイニングを投げられるようになればいい」と評価した。
シーズンで試せなかったことを
2軍はレギュラーシーズンが終了。7日から始まるフェニックスリーグでさらなる成長を図る。松浦は「体づくりを継続。自分の投球ができるようにシーズンでできなかったことをいろいろ試してみたい」と意欲を見せた。