「あれだけじゃ物足りない」札幌FW白井陽斗が今季2度目の古巣・G大阪撃破狙う
■10月2日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は5日のアウェーG大阪戦(パナスタ)に向けて、11対11などで調整した。FW鈴木武蔵(30)が出場停止で不在となるこの一戦。古巣対決となるFW白井陽斗(24)がその存在感をアピールしてメンバー入りを勝ち取り、今季2度目のG大阪撃破を狙う。
メンバー外続き「まだ信用されていない」
白井は今夏J3琉球から札幌に完全移籍。アクシデントの影響で急遽当日に敵地入りした8月7日のアウェー横浜M戦(2●3)で、後半38分から途中出場して札幌デビューを果たすと、その後もコンスタントにメンバー入り。9月4日のルヴァン杯準々決勝アウェー横浜M戦(1●6)では「自分にとって大きな1点だった」と語る移籍後初ゴールをマークしたが、それ以降の公式戦でメンバー外が続いている。「まだ信用されていない。まだまだやらないと」と、自身の存在感をアピールすべく、必死にトレーニングに励んでいる。
武蔵不在のG大阪戦へ「平常心で」
そんな白井にとって大きなチャンスとなりそうなのが、鈴木のポジションが空席となる、古巣との一戦だ。「特に意識しないように。平常心というか、いつも通りという感じです」。自身にとって今季2度目となるG大阪戦を目前に控え、現在の心境を口にする。
まだ琉球在籍だった4月のルヴァン杯でジャイキリ
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今季最初の古巣との対決となった琉球在籍時の4月24日ルヴァン杯2回戦(タピスタ)では、後半31分に決勝点を決め、2-1でジャイアントキリングを起こした。試合後の琉球ベンチには号泣する白井の姿があった。「信じられない気持ちと、G大阪に勝ったという申し訳なさが同時にこみ上げてきて。トップ昇格するまではいちファンで、4年間やらせてもらって退団して、またファンの気持ちで毎試合見ていたので、応援しているチームに自分のゴールで勝つというのは、複雑な気持ちでした」と、そのときの心境を振り返る。
前回はタピスタ 今回はパナスタで
そしてそれから半年が経ち、再びG大阪戦が巡ってきた。アカデミーから育ってきた愛着あるチームだが、「沖縄のスタジアムで決めたので、次はG大阪のホームで決められたら」と、未来を切り開くためにも一切の感情を捨てて、自らのゴールでの古巣再撃破をもくろんでいる。
「もっと名前を売れるように」〝札幌の白井〟見せる
戦いの舞台となるパナスタでは公式戦39試合に出場しているものの、この記録は全てG大阪U-23として戦ったJ3のリーグ戦でのもの。J1では叶わなかったパナスタのピッチに立つことを、対戦相手として実現させようとしている。「琉球でも点を取ったけど、あれだけじゃ物足りないので、もっと名前を売れるように頑張りたい」。スタジアムに詰めかけるG大阪サポーターの目の前でチームを勝たせる活躍を見せて〝札幌の白井〟を強烈に印象づけてみせる。