高校野球
2024/10/02 19:40

〝秀才軍団〟札幌東が53年ぶり全道王手 初登板・河合が6回完封&決勝三塁打【秋季札幌支部】

公式戦初登板の札幌東・河合駈投手は札幌東陵打線を6回3安打無失点で53年ぶりの全道に王手をかけた=撮影・西川薫

■秋季全道高校野球札幌支部予選(10月2日、札幌麻生ほか)
▽Eブロック準決勝 札幌東陵0-10札幌東 ※六回コールドゲーム

 新チームからOBの山本直洋監督(45)が率いる札幌東が、終盤の猛攻で札幌東陵にコールド勝ちし、2季連続の代表決定戦に進出。秋は53年ぶりの全道大会出場に王手をかけた。

公式戦初登板の河合投手が投打で活躍

 野球部からも毎年のように国公立大合格者を輩出する秀才軍団が、全道大会への〝最終試験〟に駒を進めた。公式戦初登板の河合駈(かける)投手(2年)が六回完封すると、バットでも二回2死二、三塁から中越えの先制2点三塁打の活躍。21年夏以来のコールド勝利に、指揮官は「九回まで粘り強く戦うぞ、と。コールドは想定してなかった。自分、母校なんですよ。なので後輩たちと一緒に戦える喜びはあります」と声を弾ませた。

札幌東の河合駈投手は、打撃でも二回2死二、三塁から中越えの決勝先制2点三塁打

 

6回3安打0封しかも無四球

 この日は1回戦で完封したエース・田頭雄太投手(2年)に代わり、公式戦未登板だった河合に白羽の矢が立った。「昨日の練習の時、ちょっと緊張してたんですけど、きょうは緊張しなかった。コントロールと打たせて取るのを意識してやってました」。許した被安打3本は全て単打。さらに無四球と丁寧な投球で、最後まで本塁を踏ませなかった。

 

北大進学目指し学業と両立

 河合の父は、農学博士で北大准教授の正人さん(53)。今年3月にはそのツテで、静内の北大研究農場で研修合宿を行い、チームビルディング。河合も北大進学を目指して、学業と野球の両立に取り組んでいる。

夏は代表決定戦で悔し涙

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい