甲子園帰りの札幌日大高がど派手初アーチの競演【秋季札幌支部】
■秋季全道高校野球札幌支部予選(10月2日、札幌麻生ほか)
▽Eブロック準決勝 北海道文教大付1-11札幌日大高 ※五回コールドゲーム
今夏の甲子園に初出場した札幌日大高は、一回に3番・窪田洋祐投手(2年)、4番・𡈽田大海捕手(2年)の2者連続弾など3本の公式戦初アーチが飛び出すなど、2試合連続のコールド勝利で、初の夏春連続甲子園へ、また一歩前進した。
夏は4番の先発・窪田 3番で初アーチ
強力・札幌日大高打線が、麻生球場の空に大きな放物線を何度も描いた。まず夏は4番を任された窪田。この日公式戦初先発も、一回に1失点。「自分の技術不足で点を取られた。前の試合が早く終わったのもあって、少し準備がバタバタになってしまった」と猛省。すぐに自らのバットで取り戻した。スライダーに体勢を崩されたが、バットでうまく拾うと、打球はあっという間にバックスクリーン左に吸い込まれた。「ちょっと崩れたので、どうかなと思ったんですけど、追い風だったので、そのまま入ってくれたらと。うれしいっすね」と声を弾ませた。
主軸の連弾 4番・𡈽田が右翼席へ
味方スタンドの興奮が冷めやらぬうちに、再び快音が響いた。𡈽田が1ストライクからの内角高めの変化球を右翼席に運ぶ公式戦初アーチ。「強く振り抜いたので、当たった瞬間、これは行ったなと思いました。塁上がキレイになって、絶対出るという気持ちで打席に立ってました」。夏は背番号15でブルペン捕手と、代打要員としてベンチ入りしていたが、甲子園で出番は訪れなかった。「先輩たちや同級生がプレーしていて、試合に出られない悔しさもありましたし、そこでプレーしてみたい気持ちがあった。甲子園が終わってから、練習にさらに熱が入りました。𡈽田に回したら絶対点が取れる、という4番を目指して練習してます」と、打てる捕手として、扇の要を務める。
トドメは巨体・浅井がコールド決める3ラン
トドメは公式戦初出場の8番・浅井直人一塁手(2年)。一回の初打席で中越え二塁打を放つと、7点リードで迎えた五回無死二、三塁。高めの甘いカーブを振り抜くと、高々と上がった打球は、左中間芝生席へ飛び込むコールド弾。夏はベンチ外で甲子園はスタンドで応援。「同学年の帯川たちがプレーしてるのを見て、正直悔しかった。甲子園が終わってから、絶対に自分が出て、あの場所に戻るんだ、という決意で練習してきました」。チームナンバーワンの183センチ、115キロの巨体を揺らして、ダイヤモンドを1周した。