高校野球
北海道栄が4季ぶり全道に王手 蝦名が2適時打&犠飛で4打点の固め打ち【秋季室蘭支部】
■秋季全道高校野球室蘭支部(10月3日、苫小牧・とましんスタジアム)
▽Aブロック準決勝 北海道栄10-1伊達開来 ※七回コールドゲーム
昨夏の南北海道準優勝の北海道栄は、逆転コールドで4季ぶりの代表決定戦進出を決めた。公式戦初登板の三浦龍神投手(1年)が、6回1失点とゲームを作ると、この秋からベンチ入りした3番・蝦名悠一塁手(2年)が2本の適時打と犠飛で4打点をマークした。5日の代表決定戦で駒大苫小牧と対戦する。
出だし不調も終盤爆発
中盤にエンジンがかかり一気に試合を決めた。糸瀬直輝監督(49)は「終盤はバッティングがきちっとできた。新チームだから、出だしはこんなものかなと。この前は出だしが良くて、きょうは出だしが悪くて。取れる時に取れなかったので、それが次の試合では致命傷になる。注意して試合に臨みたい」と気を引き締めた。
初ベンチの蝦名が打棒さく裂
打撃が売りで初めてベンチ入りした蝦名が存在感を示した。二回2死二、三塁から相手の捕逸で、二走も生還して2点先制。1点返された直後の三回の第2打席。1死二塁で右前にこの試合チーム初適時打で再び2点差に引き離すと、六回には1死二、三塁で中犠飛を放ち追加点。さらに七回2死二、三塁から中前に2点適時打の固め打ち。「打ったのは全部、変化球。うまく対抗できた」と、はにかんだ。
夏を経験しているのは4番・松本イアン元輝右翼手(2年)ら3人。ベンチ入り20人中、1年生が8人ベンチ入り。蝦名らほかの2年生の台頭は欠かせない。指揮官は「蝦名に期待してましたが、なかなかうまくいかなかったので、結果が出てよかった」と、頰を緩めた。