【一問一答】達孝太プロ初勝利 成長凝縮の76球 「来年はもっと進化した姿を―」
■パ・リーグ25回戦 日本ハム3-0ロッテ(10月3日、ZOZOマリンスタジアム)
日本ハムの達孝太投手(20)が3日、ZOZOマリンで行われたロッテ戦に先発し、5回零封でプロ初勝利を手にした。2軍で下積みを重ねてきた2021年ドラフト1位右腕は、新庄剛志監督(52)の抜てきに応え、大きな一歩を踏み出した。ヒーローインタビューと取材に応じた一問一答は以下の通り。
【ヒーローインタビュー】
―おめでとうございます
「ありがとうございます」
―今はどんな思いか
「内容自体は正直、納得はしていないんですけど、無失点で抑えられてうれしいです」
―終盤まで競った展開だったがベンチでどう見ていたか
「勝ってくれ、という気持ちでずっと見ていました」
―ウイニングボールは受け取ったか
「もらいました」
―お世話になった人にどんな報告をしたいか
「自分だけの力じゃなくて、家族、ファンの皆さんの力があってここまで来られたので、これからもずっと見ていただけたらなと思います」
―中盤以降、リズムが良くなった印象。得た手応えは
「初回はいい感じには入れたんですけど、二回、三回とちょっと力が入って…という感じだったんですけど、四回、五回はうまい感じで投げられたので良い終わり方ができて良かったなと思います」
―今後どういう投球をしたいか。どんな投手になりたいか
「CSに向けた大事な時期に登板機会を与えてもらって、しっかり勝つことができて良かったです。来年はもっと進化した姿を見せられるように頑張りたいと思います」
【囲み取材】
―初勝利の率直な感情は
「まあ、良かったという感じですかね」
―投球内容に納得していない、という言葉もあったが、具体的に
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「二回、三回とちょっと球数が多くなって、自分が思うようなボールを投げられていなかった。ストレートだったら高めに抜ける球が多く、フォークは叩きつける球も多かったり。そこは結構、実力の部分。どうすればいいか、ある程度、自分で分かったつもりなので、来年に向けて一つの課題として方向性は見えたかなと思います」
―1、2軍の打者の違いはどう感じたか
「最初は打たれる覚悟でいたんですけど、初回、投げてみて、意外といけるなと最初に感じた。もう一つ、二つボールの質が上がれば、圧倒できるのではないかと思いました」
―いけると感じたのはどの部分か
「全体的にボールをある程度ゾーンに投げて、そんなにジャストミートされるボールもなかった。そういう意味では、もう一つ二つレベルが上がれば空振り、三振を取れたりするのかなと」
―いろんな球種で空振りを取れていたが、意図した通りか
「(伏見)寅威さんが良いところで良いボールを選択してくれた。1、2球、大事なところで首を振ったりして、寅威さんが投げさせたい球と逆の球がいったりして、打たれたりしたので。申し訳ない気持ちもあるんですけど、それで得たものの方が大きいなという感覚ですね」
―レベルは今後、どう上げていくか
「一番簡単なのは、真っすぐだったらスピードを上げれば、空振りを取れたり、フライに打ち取れる確率が高くなると思う。まず、真っすぐを投げないと始まらないと思う」
―2軍とは違う楽しさは
「本当に緊張するかなと思ったんですけど、そんなにしなくて。いつも通りやることやって、いいピッチングだったかなと思います」
―いきなり二塁打を許して動揺はなかったか
「寺地はファームでも二塁打を3本くらい打たれているので(笑)。いつも通りやな、という感じでしたね」
―1年目、1軍初登板で空振りが取れなかった。当時、想像した通り、成長できたか
「1年目は何も分からない状態でもっとできるのではないかと思う部分もあったんですけど、しっかり1、2年目でトレーニングができて、今年に入って夏以降、ファームでも良い成績が残せた。まあ、率直に1軍でどれだけ自分のボールが通用するのかな、という疑問の中で投げたマウンドだった。感覚とはあまりズレていなかった。手応えは意外とありましたね」
―1年目でエスコンの開幕投手をやりたいと話していた
「いや、今でもやりたいです」
―来年も目指したいか
「もちろん。そうですね」
―力をつけて
「ここからは成長できる時間だと思う。フェニックス・リーグに行くか、分からないですけど、行ったらきょう出た課題をしっかりつぶしていきたいです」
―初勝利の記念球は
「両親に渡したいと思います」