田中正義が2年連続20セーブ 心が動いた本拠地最終戦セレモニーの光景「思ったよりタオルが…」
■パ・リーグ25回戦 日本ハム3-0ロッテ(10月3日、ZOZOマリンスタジアム)
九回途中から5球締め
日本ハムの田中正義投手(30)が3日、ロッテ戦(ZOZOマリン)で3-0の九回途中からマウンドへ。わずか5球で試合を締めくくり、2年連続の20セーブに到達した。
3点リードの九回1死一塁の場面で河野に代わって6番手で登板。和田を153キロで左飛に打ち取り、続く佐藤も左飛に抑えた。「無心でバッターを抑えるだけでした。自分の全てを出し続けるだけです」と、ホッとした表情を浮かべた。
52試合目での節目到達
ソフトバンクから移籍2年目の今季は、開幕から守護神を担ってきた。夏場の2軍調整を経て、52試合目の登板で節目の20セーブに到達。「首脳陣の方がその場所で使ってもらわないと出ない数字なので感謝の気持ちです。本当に今年はたくさんチームに迷惑を掛けてしまった。申し訳ない気持ちが強いです」。と、神妙な面持ちで話した。
スタンドの光景に決意新た「本当に心が動きました」
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決意を新たにする出来事があった。9月29日のソフトバンク戦後に行われた本拠地最終戦セレモニー。エスコンフィールド北海道のスタンドを見渡すと、『田中正義』と書かれた自身のタオルが数多く掲げられていた。
「思ったよりタオルが多くてびっくりしたと同時に本当に心が動きました。今年結果が良くない中で、応援し続けてくれている方がいる。これだけシーズンいろいろある中で、それでも変わらず応援してくださっているのは本当にありがたいです。最後の最後まで、自分の全てを懸けて投げたいです」。登板数、防御率ともに昨季を上回ったが、満足のいくシーズンではなかった。それでも、応援してくれる人たちの存在が励みになった。
苦しみの先に見えてくるもの
レギュラーシーズンは残り2試合。12日からは重圧のかかる短期決戦、クライマックスシリーズ(CS)が待っている。
「苦しんで苦しんで、その先にしか見えてこないものがあると信じてやっていきます。その先に本当の楽しさがあると思うので」
CSファーストステージの舞台は、本拠地・エスコンフィールド北海道。田中正の背中を押してくれるファンがたくさんいる。