鎌ケ谷でみっちり修業 主砲候補の有薗、阪口が期待背負い実りの秋へ
フェニックスリーグへ鎌ケ谷室内で調整
3年目の有薗直輝(21)と阪口楽(21)の両内野手は4日、7日からのフェニックスリーグに向け鎌ケ谷の室内で調整した。2軍のレギュラーリーグで、ともに100試合を超える出場機会を与えられた将来の主砲候補生。チームの期待を背負った2人は打撃練習、守備練習にと、たっぷり汗を流した。
2軍公式戦チームイチ104試合出場
有薗はイースタン104試合とチームイチの出場数を誇る。千葉学芸高では1年春から4番を務め、高校通算70本塁打をマーク。シーズン当初、稲葉篤紀ファーム監督(52)から「将来1軍で4番を張れる選手の一人」と期待され4番修業を続けてきた。3月16日の西武戦から4番に定着。後半戦は、4番から外れることも多かったが、9本塁打、40打点、打率.231の成績を残した。
有薗は、数字的には納得していないが「オフからやってきたこと、新しく取り組んできたことを出そうと努めた。前半戦は若干合わないところもあったけど打席数も多く、色々なピッチャーの球を打つことができ勉強になった」と振り返る。ただ、稲葉監督は「自分のことで精いっぱい。4番を背負うのはまだ早かった。強い真っすぐを弾けるようにならないといけない」と注文をつけ、さらなる期待を寄せた。
稲葉監督が阪口に求めることは
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阪口はフレッシュオールスターゲームにも出場した有望株。岐阜第一高で通算27本塁打を放った。今季はチーム2番目の101試合に出場。昨季2本だった本塁打は11本とジャンプアップした。阪口は「1年間出続けたおかげで、体の使い方やコンディションの持ち方、気持ちの波などコントロールのしかたが勉強になった。ただホームランはメチャ打っているという感覚はないんです。三振が多くて確実性を高めないといけない」と話した。その三振数は347打数で120を数える。稲葉監督は「自分の思っている軌道とスイングが合っていない。もうちょっとコンタクト能力を上げないといけない」と要求した。
高卒3年目の投手陣の活躍が刺激
稲葉監督が直接指導する期待の星だ。求めるものは大きいが、今季2人はともに1軍に届かなかった。柳川大晟(21)や福島蓮(
21)など高卒3年目の投手陣が1軍で活躍するたびに複雑な思いが胸に迫った。「悔しい気持ちはもちろんあります」と声をそろえた。負けていられない。そのためにもフェニックスリーグで才能の芽をのばす。有薗は「ずっと4番の気持ちを持って臨む。フェニックスでしっかり鍛えてきます」。阪口も「課題を克服。春から一気に爆発できるよう来季につなげたい」と実りの秋にする。