美帆5年ぶり1000㍍V スピードスケート女子W杯
スピードスケートのW杯第3戦第2日が4日、米ソルトレークシティーで行われ、女子1000メートルは高木美帆(27、日体大職、帯南商高出)が1分11秒83で優勝。5年ぶりにこの種目を制し、通算2勝目を飾った。5日にオランダで開幕したカーリング混合ダブルスの北京五輪世界最終予選では日本代表の松村千秋(29、中部電力)、谷田康真(27、コンサドーレ)組が初戦でアメリカと対戦し、6―8で敗れた。また、スノーボード日本代表チームがオンライン取材に応じ、札幌市出身の浜田海人(22、ムラサキスポーツ北海道)が意気込みを語った。
■美帆 照準は五輪で複数の金
ゴールラインを滑り抜け、両拳を強く握り締めた。叫び声も出た。高木美が、ただ一人の1分11秒台。「タイムが出たことも糧になるが、それ以上に一つ課題を越えてこられた経験の方が次につながりそう」と声を弾ませた。
今季のW杯で2戦連続2位に入っていた種目。ただ、感覚としては「どうも行き切れない。納得できないレースが続いていた」という。不満があった「体の使い方」などを見つめ直し、自らが3シーズン前に同じリンクで打ち立てた日本記録に0秒12まで迫った。
W杯開幕から連勝の1500メートルと合わせ、北京五輪では個人複数種目での金メダル獲得が現実味を帯びる。「W杯と五輪は別物。この結果は自分の中で糧にすることはあっても、(五輪での)結果を保証するものではない」と足元を見つめた。
(共同)
■カーリング松村&谷田組 黒星スタート
世界ランキング12位の日本は同5位で格上のアメリカに敗れ、黒星スタートとなった。3点ビハインドで前半を終えると、パワープレーを仕掛けられた第6エンドに3失点。第7エンドに3得点して2点差まで詰め寄ったが、最終第8エンド途中でギブアップした。
この試合、唯一のスチールで流れを奪われた。有利な後攻チームの得点が続いて迎えた第4エンド。後攻の日本は終盤まで複数得点のチャンスを残していたが、最終投でハウス中央付近にNO・1ストーンを置かれ、連続失点した。
混合ダブルスの北京五輪最終予選は14カ国が出場する。2グループに分かれてリーグ戦6試合を戦い、各組上位3カ国がプレーオフに進出。2カ国に北京五輪の出場権が与えられる。
■スノーボード浜田 巻き返し誓う
スロープスタイル、ビッグエアで北京五輪出場を目指す浜田が巻き返しを誓った。今季はビッグエアのW杯2戦に出場したが、いずれも予選落ち。アメリカで行われた直近のW杯は47位に終わり、「コンディションが良かったので正直すごく悔しい。まだ結果は出てないけど、焦らず自分の個性を維持して臨みたい」と話した。次戦は、年末年始に行われるスロープスタイルのW杯(カナダ)となる。