柳川大晟 今季急成長の3年目右腕 目指すはCSのマウンド
2日に1軍登録抹消 鎌ケ谷でトレーニングの日々
日本ハムの柳川大晟(21)が鎌ケ谷で調整を続けている。5日にはブルペンで捕手を立たせて軽めの投球、ポール間のランニングなどで汗をながした。
7日にはフェニックスリーグに向けて出発する。クライマックスシリーズ(CS)出場を目指し、九州の地で万全に仕上げる。
球速アップが再昇格へのノルマ
目標のCS出場は、フェニックスリーグの出来に懸かっている。9月30日の西武戦で2番手登板し、1回を1失点。翌日も2番手で1回をパーフェクトに抑えたが、2軍に降格した。
「疲れが抜けていなかったんだと思います。コーチからは速球を上げてこいと言われました」
新庄監督も期待の逸材 8月だけで8セーブを記録
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育成から3年目ではい上がってきた。5月に支配下登録をつかんだ。新庄剛志監督(52)から「最終的には、抑えで12球団ナンバーワンになる可能性がある」と見込まれての支配下登録だった。
5月26日の楽天戦で1軍デビュー。先発し3回3失点で降板となり、2軍に降格した。7月に再び1軍に昇格すると7月20日のロッテ戦から20試合に登板。一時、クローザーを任され、8セーブを挙げた。
想像以上のプレッシャー 責任の重さも痛感
そのツケがたまっていた。守護神を任され、精神的にも追い込まれていた。
「抑えているうちは全然、疲れも何も感じなかったけど、1回失敗してから大変でした。インスタグラムにアンチとかメッチャ来た。びっくりするぐらい」。責任の重さをあらためて感じた。
今季限りで引退した道産子右腕がサポート
鎌ケ谷での〝リフレッシュ期間〟を経て、精神的にも体力的にも充実してきた。
尊敬する先輩もそばにいてくれた。今季限りで現役を退いた鍵谷陽平投手(34)が連日、鎌ケ谷での練習に付き添っている。「いろいろ話しかけてくれる。いつも投球を見て、すごいなと褒めてくれるんです」と心の栄養剤を注入してくれた。
フェニックスをきっかけに復活だ!
もう、心配は無用だ。フェニックスリーグでは守護神復活の道筋をつけてみせる。
「しっかり調整したい。そして来季に向けてもフェニックスでいろいろ試したい」と意欲を見せた。