高校野球
立命館慶祥エース久松篤生が南大会準Vの雪辱へ 公式戦初完投で2年ぶり全道に王手【秋季札幌支部】
■秋季全道高校野球札幌支部(10月5日、札幌・麻生球場ほか)
▽Gブロック準決勝 立命館慶祥5-1札幌大谷
自ら勝ち越しの適時二塁打
今夏の南北海道準優勝のメンバーが残る立命館慶祥は、エース久松篤生投手(2年)が9回1失点で公式戦初完投。2年ぶりの代表決定戦に駒を進めた。1-1の同点で迎えた七回の攻撃直前に、相手先発が負傷降板。すると1死二塁から久松自らが勝ち越しの適時二塁打。打線は札幌大谷の2番手以降からこの回だけで5つの四球を選ぶなど一挙4得点で勝負を決めた。7日の代表決定戦では北海と対戦する。
点差が開きゾーンで攻めた
久松が142球の熱投で、強力打線を誇る札幌大谷を最少失点に抑え込んだ。「接戦だと思ってたので、勝ち切れたのは良かったです。カーブでカウントが取れていたので、すごい良かった。打たせて取って、リズム良く」。七回には自ら決勝打も放ち「終盤は点差があったので、余裕をもってゾーンで攻めていくことができたんで良かったです」。自身も納得の投球内容に、思わず笑みがこぼれた。
指揮官「最後まで攻めの姿勢」
滝本圭史監督(43)は「厳しい試合になるということは覚悟していた。むしろこういうゲームを 経験できるのも、すごく成長につながるし、勝ち切れたらすごい自信になるから、最後まで攻めの姿勢を崩さずに戦っていこうと声を掛けました。本当にその通りやってくれて、感動しています」。ベンチからの声援も最後まで途切れなかった。
夏の南大会決勝は救援できず惜敗
夏の悔しさは忘れられない。南北海道大会決勝の札幌日大高戦。一回に先制を許し、二回一、二塁から久松が救援のマウンドへ向かった。ところが被安打3、4四死球で3回⅔を投げ4失点(自責1)。「自分がランナーをためちゃって、そのランナーを返して点数が入ってしまった」。結果は4-6の惜敗。自分を責めた。