【プレーバック・写真入り】J1第33節 G大阪2-1札幌(10月5日、大阪・パナソニックスタジアム吹田)
白井の古巣恩返し弾も 後半ATで宇佐美に2失点許す
北海道コンサドーレ札幌はガンバ大阪とアウェーで対戦し、1-2で逆転負けを喫した。前半8分に幸先良く先制したものの後半アディショナルタイムに2失点を食らい万事休す。J1残留圏17位との勝ち点差は暫定で「6」のままだが、6日に行われる湘南戦の結果によっては「9」離されることになる。
札幌はG大阪から期限付き移籍しているFW鈴木武蔵(30)が契約上出場できず、4-4-2の布陣で挑んだ。2トップはMF青木亮太(28)と古巣対戦で今夏の移籍後J1初先発となったFW白井陽斗(24)。すると、前半8分にその白井が相手DFライン裏に抜けたボールに反応。一度はDF福岡にボールをキープされながらも自ら奪い返し、ゴールエリア右角まで侵入。そこから左足でファーに流し込み、J1初得点となる先制ゴールを挙げた。
守備は2CBを組んだ岡村大八(27)とDF大﨑玲央(33)を中心にしっかりとゴール前を固め、相手のサイド攻撃に対しては右がMF近藤友喜(23)とDF馬場晴也(22)、左はFW菅大輝(26)とDFパクミンギュ(29)がしっかりと体を張って相手を自由にさせなかった。
前半序盤は札幌のマンツーマンがはまり、試合を優位気味に進めていたが、徐々にG大阪ペースとなる。2点目が奪えず、逆に相手の攻撃は迫力を増していった。何度かゴールバーに助けられるシーンもあったが、何とか体を張って耐え、無失点に凌いでいた。
後半20分に白井が足をつって交代。同32分にも足をつった近藤と疲弊していた菅が同時に交代した。それでも90分までは無失点で耐え、残るアディショナルタイムを乗り切れば、勝ち点3をもぎ取るところだった。
しかし、同4分に潮目が変わった。自陣ペナルティーエリナ内のハンドで献上したPKを元日本代表FW宇佐美に決められて同点。ゴール左下を狙ったボールにGK菅野孝憲(40)も反応して触ったが惜しくもネットを揺らされてしまった。
同8分にはその宇佐美にバイタルエリアのこぼれ球を拾われ、さらに大﨑、岡村のタックルを立て続けにかわされてゴール右に決められてしまった。
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■前半8分に古巣への〝恩返し弾〟となるJ1初ゴールを挙げたFW白井陽斗(24)
「G大阪の前節の大阪ダービーを見て、前から行けるチャンスがあると思っていた。チームからも前から行けと言われていたので、それがゴールにつながった。J1の中でもすごい守備陣なので、うまくいかなかったら守備から頑張ろうと思っていて。だからこそ前からプレスをかけて、それがたまたま足に当たって、ああいう形でのゴールになって良かった。勝てる試合だったし、勝たないといけない試合だった。もちろん悔しいけど、もう終わってしまったので、切り替えて練習からやっていくしかない」
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