上川畑大悟 一回の第1打席で適時二塁打 初のCSへ「熱い試合ができると思うので、楽しんでいきたい」
■パ・リーグ24回戦 日本ハム3-2楽天(10月5日、楽天モバイルパーク宮城)
見せた勝負強さ! 迫るポストシーズンへ好調を維持
熱い戦いがやってくる―。日本ハムの上川畑大悟内野手(27)が「6番・二塁」で先発出場し、一回の第1打席で適時二塁打を放った。
レギュラーシーズンも残すは1試合。心身の状態を整えて、自身初のCS(クライマックスシリーズ)に向かっていく。
変化球も頭に入れながら速球系に対応
決戦が1週間後に迫る中、背番号4は数少ない打席で存在感を見せた。2死一、二塁で迎えた一回の第1打席。楽天の先発・藤井のツーシームを左翼へはじき返した。打球が相手左翼手のグラブをはじいたことで、一気に二塁も陥れた。
「変化球を頭に入れつつ」投じられた速球系に見事な対応を見せた。この日は五回まで二塁の守備に就き、お役御免。ベンチで勝利を見届けた。
社会人で経験済みの短期決戦
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プロ3年目で初のCS進出を決めた。プロで短期決戦の経験こそないが、NTT東日本時代は負けたら終わりという試合を何度も経験している。
2021年のドラフト指名後に行われた最後の都市対抗野球は有終の美を狙ったが、優勝した東京ガスに準決勝で敗れた。3年ぶりとなる〝大舞台〟は3試合制の超短期決戦。「社会人で負けられない試合や緊迫した場面でやっている。1球に懸けるプレーだとか、そういうのをしっかり表現できたら」、イメージを膨らませている。
チームの2失策に危機感 「隙を見せずにやっていきたい」
センターラインを守る上川畑にとって、短期決戦では「守備は絶対」と言い切る。堅実にアウトを積み重ねていくことで、勝利の道筋は見えてくる。
この日チームは2失策を犯しただけに「エラーとか、そういうところの一つのプレーで、たぶん流れがガラっと変わっちゃうことが多いと思う。隙を見せずにしっかりできることをやっていきたい」と気を引き締めた。
見据えるCS 万全の準備で向かう負けられない戦い
143試合のレギュラーシーズンもあと1試合。順位も確定したことで、新庄監督もCS突破の采配に切り替わった。
上川畑は「CSに向けて、おのおのいい準備ができていると思いますし、あとラスト1試合ですけど、しっかり緊張感を持ってやっていきたいなと思います。久しぶりに熱い試合ができると思うので、楽しんでいきたい」。熱い秋が到来する。アマチュア時代に培った1球への集中力を見せる時だ。