【祝福メッセージ】鹿部町で暮らす伊藤大海の両親 プロ4年目で初タイトルを手にした息子へ
エスコンでの登板をすべて生観戦
日本ハムの伊藤大海投手(27)が最多勝(14勝)と最高勝率(.737)の2冠に輝いた。プロ4年目の今季は本拠地のエスコンフィールド北海道で13試合に先発し、4完投の9勝1敗と圧巻の成績を残した。道南の鹿部町から全試合、応援に駆け付けた父・清光さんと母・正美さんが道新スポーツデジタルに祝福メッセージを寄せた。
昨季までとの違いを実感
【父・清光さんから】
去年まで10敗近くしていたのに、今年の負けは5個。夏場から球速も上がって、勝ちも付き出した。スタミナも付いて、後半でもスピードが落ちない。うちらはただ見ているだけだけど、自分で研究したりしているのかな。143試合を乗り切る感じが、去年、今年で分かってきたのかなと思いながら見ていました。
4年連続の規定投球回クリア 野手陣に感謝
札幌ドーム時代から本拠地で勝てずに、ビジターで強かった。これまでは、最多勝のタイトルとも無縁な感じでした。規定投球回は4年続けてクリアしたいと最初から思っていただろうけど、チームの皆さんが大海を勝たせたいとなってくれて、うまくいったのかもしれない。野手の皆さんに感謝です。
内助の功も 「お嫁さんの力は大きいんじゃないですか」
お嫁さんの力は大きいんじゃないですか。結果に出てきている。結婚して1年目だし、本人もそれでダメになったと言われるのは嫌だから、頑張ったんじゃないかな。
念願のポストシーズン 「日本一になってほしい」
いつもだったら、この時期にシーズンが終わって、釣りに帰ってきていた。今年はまだまだ、ここからある。チームとしても、貯金が15あってリーグ優勝してもいいくらい。胸を張ってクライマックスシリーズ(CS)に臨んで、日本一になってほしいです。
察したタイトルへの思い
【母・正美さんから】
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5、6月は体に疲労がたまっている感じがして心配していましたが、後半は安心して見ていられました。もちろん、どの試合も最後までドキドキですけどね。タイトルは、獲れるなら獲りたいと言っていましたが、すごく気にしていたと思います。口に出さずに秘めていたんじゃないかな。私も触れないようにしていました。
昨季はエスコンで1勝7敗
今年は土日の登板が多かったので、エスコンで投げた試合はすべて観戦できました。去年まで、帰り道はどよ~んとした空気でしたが、今年はほとんどありませんでした。5失点、6失点しても追い付いてくれたり、野手の皆さんのおかげです。大海だけではなく、ファイターズを応援していて楽しかったです。
安定した生活リズム 食の大切さを実感
結婚したこともあり、生活リズムが安定して穏やかに過ごせている気がします。お嫁さんは食べるのが大好きで、何でも、おいしい、おいしいって言うので、見ているこちらも幸せになるんです。食はお互いに大事にしている部分だと思うので、それもいいんじゃないですかね。
料理好きの血筋 魚をコースで提供
私の母も私も、料理している時は無心になれて、ストレス発散になっています。大海もそういうところがあって、料理を作るのが気分転換になっているみたいです。釣ってきた魚をさばいて、魚料理のコースみたいにして遊んだりとか。自分で、きょうはうまくいったなと思ったら、写真が送られてきます。
無事これ名馬 「けがだけしないように」
入団から4年間、見えないところで疲労がたまったり、つらい時期もあったみたいですが、チームに迷惑をかけずやっているのは本当にすごいですよね。本人もけがをしない体づくりに重点を置いていると思いますし、私も常に「けがだけしないように」と伝えています。
これからもけがなく、事故なく、健康で。体調が万全なら、力が出せるんじゃないかなと思います。