高校野球
2024/10/07 21:55

札幌南が8年ぶり全道切符 背番号2の主砲・本間が投手で自身2試合連続完投【秋季札幌支部】

札幌南の本間が自身2度目の完投勝利。最後の打者を遊ゴロに打ち取ると帽子を取ってガッツポーズした=撮影・西川薫

■秋季全道高校野球札幌支部(10月7日、札幌円山ほか)
▽Cブロック代表決定戦 札幌南3-2札幌真栄

3安打で3得点 好守も冴えた

 夏のスタメン6人が残る札幌南が秋は8年ぶりの全道切符をつかみ取った。わずか3本の安打しかなかったが、少ない好機を逃さず3得点。先発した背番号2の本間流郁捕手(2年)は被安打10ながらバックの好守も冴え、2失点にとどめて最後まで投げ切った。本間は1回戦の北海道科学大高戦でも1失点完投するなど、少年野球でバッテリーを組んでいた同校のエース尾形尚真投手(2年)に出る幕を与えなかった。この日で16日開幕の全道大会に出場する10支部20代表が出揃い、同9日にはプレドで組み合わせ抽選会が行われる。

157球の熱投 最後は感情爆発

 1点リードも九回2死二、三塁と一打サヨナラ負けの緊迫した場面。本間は高鳴る鼓動を抑え、157球目を斎藤遼平捕手(2年)のミット目掛けて投げ込んだ。遊ゴロに打ち取ると、帽子を取って抑えていた感情を爆発させた。「出力を最初に上げすぎちゃって、途中で疲れがでた。けっこう苦しかったけど、抑えられて良かった」と満面の笑みを浮かべた。

序盤は直球 後半は変化球を多投

 本職顔負けの投球だった。札幌柏中時代にも投手経験はあり、今春の札幌支部予選で投手デビュー。先発は新チームになってから。一回を3者三振で滑り出すと、四回までに7Kをマークした。

 2-0の五回に連打を浴びて1点失うと、疲れが見え始めた七回からはスライダーや、チェンジアップを効果的に織り交ぜる投球にシフトチェンジ。七回に1点差まで詰め寄られたが、最後まで粘り切った。

 「七回ぐらいから直球が甘く入ったり、ストライクが入らなくなってきたので、配球をガラっと変えました。序盤は基本ストレートで、後半はスライダーを混ぜた。前半使わなかった分、後半刺さったかな。けっこう苦しかったけど、抑えられて良かった」

本間〝専属〟の斎藤捕手が先制打 「すごい配球するのが楽しく…」

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