北星大付の主砲・若松七聖が4安打2打点の活躍で2年連続4度目の全道出場【秋季札幌支部】
■秋季全道高校野球札幌支部(10月7日、札幌円山ほか)
▽Dブロック代表決定戦 北星大付9-2とわの森 ※八回コールドゲーム
夏の悔しさ晴らす
北星大付は主砲の若松七聖捕手(2年)が、八回にコールドを決定づける2点三塁打を放つなど5打数4安打2打点の固め打ち。とわの森を下して、2年連続4度目の全道大会出場を果たした。この夏の支部代表決定戦で最後の打者になった悔しさを胸に、新チームで借りを返す。
試合中盤で指揮官から檄
5点リードの八回1死二、三塁。甘く入ってきたスライダーを振り抜くと、打球は中越えの2点三塁打で7点差となり、勝利を大きく引き寄せた。「始まる前までは、本当に接戦になると思っていた。前半も4点取ったけど、すぐ取り返されて。でも焦る展開ではなかったので、監督さんからも勝ってるぞ、落ち着いてプレーしろって声を掛けていただいて、チーム全員そこでまた気を引き締めて後半に挑めた」と冷静に振り返った。
構えを早くとの助言に応えた
ここまで2試合は絶不調だった。試合前日、沼山健吾監督(42)から「ボールを待てずに、間がなかった。その間をつくるために、少し早めにトップをつくるようにと指導いただきました」。すぐに修正し、大事な代表決定戦で快音が戻った。
今夏はプロ注目・石田の正妻
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夏はドラフト候補の石田充冴投手(3年)の正妻を務めた。4番としても期待が掛かっていたが、札幌第一との代表決定戦では3点を追う九回1死満塁の同点のチャンスで二直併殺でゲームセット。「自分の打席で終わってしまって、いろんな思いがあった」。
新チームでは、入学時から決めていたという主将に就任。指揮官も「新チームが始まった時から、若松が1人で苦労するようであればキャプテンにはしないって話からスタートした。選手がやっぱ若松って決めてやってるので、そこは本人も重くは思ってないと思う」。打線でもチームでも中心的な存在だ。
共に全中に出場したライバル
ライバルには負けない。札幌苗北中では「3番・捕手」として全国中学に出場。その時に4番を務めたのは、北海の斎藤爽太左翼手(2年)だ。斎藤は5日のGブロック準決勝で先制打を含む2本の二塁打で勝利に貢献した。若松は代表決定戦前日の7日、自宅近くの温泉で、斎藤とばったり遭遇。少し話し、「頑張ろう」と健闘を誓い合った。
9日に全道の組み合わせ抽選
その約束はすぐに叶うかもしれない。北星大付が代表切符を手にする約2時間前、札幌麻生球場で北海も代表決定戦に勝利した。9日の組み合わせ抽選次第では、1回戦でいきなりぶつかる可能性もある。「そこはもう正々堂々と戦いたい。甲子園を目指しているので、ここで切符を掴めれば」。
北斗七星が名前の由来
北星学園大学のシンボルマークは北極星と7つの星。若松の名前・七聖は兄の星明さんと二人合わせて北斗七星が由来だ。春夏通じて初の聖地へ、若松が北海道に輝く星になる。