浅間大基 レギュラーシーズン最終戦で今季初の猛打賞 アクシデントを乗り越え、万全でCSへ
■パ・リーグ25回戦 日本ハム0-2楽天(10月8日、楽天モバイルパーク宮城)
出遅れを挽回する存在感 ポストシーズンへ弾み
猛打賞締め! 日本ハムの浅間大基外野手(28)が「1番・中堅」で先発出場し、3安打をマークした。2024年レギュラーシーズンラストゲームで今季初の猛打賞を記録し、12日から始まるCS(クライマックスシリーズ)に向けて、大きくアピールした。
けがで出遅れた今季だったが、6月下旬に昇格してからは随所で存在感を示すなど、1軍でゴールテープを切ることができた。CSでもチームの心強い歯車となり、日本一への階段を一段ずつ上がっていく。
右へ左へセンターへ 貫禄の3安打
グッと上向いた。楽天の先発右腕・滝中から2本の安打を重ねると、最後は左腕・鈴木翔からも快音を響かせた。最後の最後に猛打賞を記録し「いい感覚も出てきたので良かったなと思います」と、CSを前に状態が上向いていることを結果で示した。
「CSもあるんですけど、こうして1軍でしっかりシーズンを終えられたっていうのは、けがからスタートしたので良かった」と安堵した。
巧みなバットコントロールで〝ミス〟をカバー
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「正直、きょうまで全く打てる気しなかった」と苦しんでいたが、三回の第2打席に好転した。犠打を2球失敗し、カウント1-2と追い込まれたが、バスターで三遊間を破る安打を放った。
「あれで何か感覚がつかめた。あんまり三遊間にヒットを打たないので、僕自身。ああいうイメージで打ったら、その後のセンター前につながった。バントはしっかり練習しないといけないんですけど、バスターの部分ではそういう感覚もつかめたので、一つ学びになったかなと思います」
9月8日のオリックス戦で負傷 試行錯誤の末に復活
シーズン終盤に差しかかった9月上旬には、アクシデントに襲われた。同月8日のオリックス戦(エスコン)に代打で出場。相手の守護神・マチャドから四球を選んで出塁した。だが、走塁中に昨年手術した左足首に痛みを覚えた。
「めっちゃ腫れました。ピンチでした」と振り返る。その後は代打のみの出場がしばらく続いた。足首への負担を減らすために、スパイクも自ら購入し、新しいものに変えるなど、慎重を期した。同月30日の西武戦(ベルーナ)でスタメン復帰。そしてレギュラーシーズン最終戦で先発フル出場し、猛打賞だ。「もう万全です」と不安を一掃した。
9年ぶりのCS出場へ気合 「とにかく準備に尽きる」
ルーキーイヤーの2015年以来となるCS出場へ。「もちろんスタートで出たい気持ちはありますけど、どこで出てもしっかり役割を果たせられるように」と、あらゆる想定をしながら、残りの日々を過ごしていく。
まずはロッテとのファーストステージだ。「とにかく準備に尽きると思うので、そのへんの気持ちと体の準備をしっかりしていきたい」。2勝で突破の超短期決戦。あらゆる役割をこなせる背番号8の働きが鍵を握るかもしれない。