コンサドーレ
2024/10/11 07:00

自分たちがここまで何をどう築き上げてきたのか―《河合CRC竜の眼》

 

G大阪戦は終盤に天国から地獄へ

 10月5日のアウェーG大阪戦で、北海道コンサドーレ札幌は終了間際に連続で得点を奪われ、1-2で痛恨の敗戦を喫した。ファン、サポーターの皆さんも同じ気持ちだと思うが、なかなか受け入れがたい現実である。ものの数分で勝敗がひっくり返り、天国から地獄へと突き落とされる、サッカーの怖さを改めて味わわされた一戦となった。

J1初ゴールを挙げた白井

 試合は開始早々の前半8分に、リーグ戦初スタメンに抜擢されたFW白井のJ1初ゴールで幕を開けた。彼本来のストロングポイントが出たシーンではないが、前線からの守備を怠らずにやり切った成果だと思う。ボールを奪ってからも速かったし、ゴール方向へのファーストタッチも良かった。

 そして何よりも角度があまりない位置からの左足シュートがうまかった。この試合を通じて、ゴール方向に向かう動きとファーストタッチというのは、非常に良かったという印象を受けた。今回の先発起用には正直驚かされたが、今後はより試合に絡んでくるのではないだろうか。

前半から攻守両面で不安があった

 ただ、先制はしたものの、前半から札幌のラインが下がりすぎて後ろに重たい状況だった。それに伴って前線に張っていた白井とMF青木がセンターラインより自陣側にいることが多く、そこでボールを受けてもボランチやCBが容易につぶしに行ける状況となっていたため、なかなか攻撃の形をつくり出すことができていなかった。相手のシュートが2度バーに当たる幸運もあって、前半を何とか無失点で切り抜けたものの、守備面でも不安を感じさせる45分間だった。

もし私が現役として同じピッチにいたら…

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