高校野球
来月福島で北海道・東北交流試合 秋季全道の決勝と準決勝で優勝校に敗れた2校を派遣
道高野連が発表
北海道高野連は9日、来月3日から2日間、福島県で北海道・東北地区交流試合を開催すると発表した。北海道代表は秋季全道大会準優勝校と、優勝チームに準決勝で敗れた2校を予定。東北地区は開催地の福島代表と秋季東北大会4強から1チームを選出して4校で2試合ずつ行う。
準優勝校以下に強豪との対戦機会を
目的は両地区の競技力向上。派遣校が優勝校ではない理由は、優勝校は明治神宮大会などで試合数を経験できるが、準優勝以下には強豪との対戦機会が少ないため。さらに期間中に来場した未就学児から小学校低学年を対象とした普及活動への参加も計画されており、2011年3月の東日本大震災からの復興状況なども視察する計画だ。
出場校の交通費、宿泊費は道高野連が負担
出場校の交通費や宿泊費などは同連盟が負担する。約500万円の財源は、昨年度に夏の南北・北海道大会のエスコン開催と秋の全道大会の札幌ドーム(現・プレド)開催などで得た約8740万円の収益の一部を充てる。今春、日本高野連配布分とは別に、約800万円をかけて低反発バットを加盟校へ1本ずつ配布した事業に続き、還元特別事業第2弾として行われる。
第1回と銘打って開催するだけに、横山泰之専務理事(50)は「来年は北海道で、と思っています」。すでに同時期にプレドで開催が可能か日程調整を進めている。東北地区は22年夏の甲子園で仙台育英が東北勢初優勝するなど、実力校ぞろい。北海道高校野球界の発展へ、新たな取り組みが始まる。