日の丸にふさわしい脚力見せる

　１１月に開幕する「第３回WBSCプレミア１２」に挑む野球日本代表「侍ジャパン」に選出された日本ハムの五十幡亮汰外野手（２５）が、初めてのCS（クライマックスシリーズ）に向けて、闘志を燃やしている。シーズン同様に勝負所の終盤での代走起用などが予想される背番号５０。初の短期決戦で、日の丸にふさわしい脚力を見せつける。

超短期決戦へ「難しいけど楽しみ」

　いよいよ、負けられない戦いが始まる。１２日からロッテとのCSファーストステージが開幕。３試合制の超短期決戦に「どんな感じか分からないので、難しいですけど楽しみです」と自然と気持ちは高ぶっている。「Aクラスしかシーズンを長く戦えないので、１日でも長くやりたいですね」と日本一までの道のりをチーム一丸で歩んでいく。

初選出に「嬉しさ最初に来た」

　９日には野球日本代表「侍ジャパン」のメンバーが発表され、五十幡も初めて選ばれた。「素直に嬉しさが最初に来ました」と喜んだが、「まだ考えられないというか、CS、日本一に向けてという感じなので、それが終わったら緊張してくるかもしれない」と今は目の前の決戦に集中している。

競り合いになるほど効力発揮　どう生かす？

　今季１８盗塁を記録し、日の丸にも必要とされた快足は、競った展開が予想されるCSでも大きな武器となる。今シーズンも試合を重ねるたびに盗塁の精度は向上。シーズンよりも重圧の懸かる場面での起用が想定される。五十幡は「プレッシャーもすごく懸かると思いますし、使われ方も難しいとは思うんですけど、自分のその日できる最大限の仕事をするために準備したいです」とイメージを膨らませながら、そのときを待つ。

今季ロッテ戦２盗塁失敗ゼロ

　短期決戦で持ち味を発揮することができれば、自ずと国際大会に向けてのアピールにもなる。今季ロッテ戦では２盗塁をマークし、失敗はゼロ。競り合いになればなるほど、相手の脅威となれる韋駄天が、CSを勝ち抜くための大きなピースとなる。