前節J1初ゴールの札幌FW白井陽斗が2戦連続先発へ名乗り 12日練習試合は「数字にもこだわって」
■10月11日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は19日のアウェー名古屋戦(豊田ス)に向けて11対11などを行って調整した。翌12日は午前11時から北海道十勝スカイアースとの練習試合を実施する。FW白井陽斗(24)は札幌加入後初先発となった前節のアウェーG大阪戦(1●2)でJ1初ゴールをゲット。勢いそのままに名古屋戦での2試合連続先発入りを狙っている。
前節の一撃で評価が急上昇
白井は前日に続き、この日の11対11でも主力組の一員としてプレー。積極的に前線へと飛び出す姿勢を見せ、シュートも放った。今夏の加入後、練習では主力組でプレーする機会は決して多くなかった。まさに〝一撃〟で自らの評価を高めた格好だ。
それでも「得点はできたけど、切り替えのところやポジショニングなど、得点以外の部分でも認められないといけないと思っているので、ゴールを取りつつ、違うところでも監督から信頼を得られるよう、練習からやっていくことを心掛けたい」と現状に満足せず、意識を高く持っている。12日の練習試合は「チャンスだと思うので、個人的な数字にもこだわっていきたい」とさらにアピールし、チーム内の立ち位置を確立させたいところだ。
悪夢の逆転負けとなった古巣戦後は旧知の現地メディアに囲まれ…
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G大阪戦は先制しながらも、後半アディショナルタイムに喫した2失点で悪夢の逆転負け。試合の中継映像では、終了直後にベンチで無念の表情を浮かべる白井の姿が映し出された。「自分のゴールを守り切って勝てると思っていたので。信じられないというのと、悔しいという気持ちだった」と振り返る。
ミックスゾーンの取材では、札幌側のメディア以上に多くの古巣・G大阪取材陣が白井を囲んだ。「高校3年生からU-23の試合に出始めて、ほぼ5年ぐらいトップチームでやらせてもらう中で(取材陣とも)仲良くなって。いろんな人たちと久しぶりにお会いして、自分の成長した姿を見せられたのは良かった」とした一方で、「ゴールを決めて恩返しじゃなくて、勝って恩返しがしたかったので、100%喜べなかった」と悔しさをにじませる。
全員が体を張って戦えれば勝てる
来年再びG大阪と対戦するためにも名古屋戦では逆転残留の可能性を少しでも広げたいところだ。「もう個人というよりも、チームのためにやるしかない。内容どうこうではなく、全員が体を張って戦えれば勝てると思うので、そういう姿勢を全員が見せていかなければいけない。本当に死ぬ気で戦っていきたい」。札幌の切り札になることへ名乗りを上げた背番号71が、名古屋戦も先発の座をつかみ取り、今度こそ勝利に導くゴールを決めてみせる。