札幌FW金健熙が12日練習試合で4カ月ぶり実戦復帰 ラスト5戦へ決意「必死に戦っていくしかない」
大型ストライカーが復活ののろし
12日に行われた北海道十勝スカイアースとの練習試合(30分×4、8〇3)では、北海道コンサドーレ札幌FW金健熙(キム・ゴンヒ、29)が6月12日天皇杯2回戦の栃木シティ戦以来、4カ月ぶりに実戦復帰した。残り5試合となったJ1残留が懸かるリーグ最終盤に向け、大型ストライカーが復活ののろしを上げた。
「試合勘を上げることを意識」
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金健熙は3本目、4本目に出場し、計60分間プレー。「ゴールはなかったけど、コンディションや試合勘を上げることを意識したし、ミシャさんからの要求に応える動きをすることも意識した」と、復活に向けて手応えを感じることができた。
ゴールこそ生まれなかったもののセットプレーのボールに合わせたヘディングシュートや、ゴール前でボールをコントロールしてのバイシクルシュートなど、可能性を大いに感じさせるシーンを何度も生み出した。
体の強さを十二分に発揮
ゴール前の仕事だけではなく4本目の序盤5分のカウンターの場面では、センターサークル付近で相手選手がビブスを引っ張りファウルで止めようとしたにもかかわらず、構わず振り切って前進するというパワフルなプレーを披露。持ち前の体の強さを十二分に発揮して観客席を沸かせた。「J1相手だともっと激しくなると思うので、それに向けて準備をしっかりやっていきたい」と、激戦が予想されるラスト5戦での活躍を見据えている。
外から見てどう貢献するかイメージ
6月の栃木シティ戦では今季公式戦初ゴールとなる先制点をマークした。しかし、試合途中に左ハムストリング肉離れを発症。7月下旬に部分合流したが、直後に右ふくらはぎも痛め、再び戦線を離脱することとなった。今季は公式戦10試合の出場にとどまっているが、「外から見ながら、次の試合に出たときにチームにどう貢献するかを考えてやってきた」と、イメージトレーニングを積み重ねてきた。
2年前にもJ1残留に導く活躍
その成果を発揮したいJ1残留が懸かる終盤戦。「毎試合、みんなで必死に戦っていくしかない」。背番号13は途中加入で残留へと導いた2年前の戦いを再現するべく、再び大車輪の活躍を披露してみせる。