ＣＳ（クライマックスシリーズ）ファーストステージの第２戦に合わせて、練習が行われていた。グラウンドに入ってきた新庄監督を見ると、装いが変化していた。黒を基調にした真新しいパーカが目を引く。背中にエスコンフィールドの造形が描かれ、両腕の部分にエスコンとファイターズの文字、フードには背番号の「１」がデザインされていた。

　いつもオシャレな新庄監督のセレクト。１２日の初戦で敗れたこともあり、気分一新の意味合いがあるのかと、想像していた。しかし、違った。「これ、格好いいでしょ」と声を弾ませ「きのう（ＣＳ初戦）に合わせたんですけど、間に合わなかった。いつもオレ、（発注が）急だから」と笑って明かした。

　練習に目を移すと、森本外野守備走塁コーチと八木打撃コーチも色違いのお揃いパーカを身に着けていた。熱心に指導する２人も、普段より目立っていた。練習を終えた八木コーチは服装について問われ「まあ、モデルとして指名されたから着ただけで。よく分かっていない。オレは。なんで着させられてるのかな？」とポカンとしていた。１敗して追い込まれても、焦りや悲壮感はなし。明るく振る舞う選手たちと同様に、指揮官や腹心たちも通常運転だった。