杉谷覚悟のバラエティー封印「リアル野球BAN」も不参加

　ビッグボスの期待に応えます！日本ハム・杉谷拳士内野手（３０）が、お正月の風物詩「とんねるずのスポーツ王は俺だ！！」（テレビ朝日系）の恒例企画「リアル野球ＢＡＮ」を含むオフのテレビ出演を自粛することを明かした。新庄剛志監督（４９）の助言もあり不参加を決心。オフのバラエティー番組で活躍してきた人気者は「来年、僕がどういう成績を残すか、楽しみにしてください」と並々ならぬ決意だ。

「来年、どういう成績を残すか楽しみに」

　野球ファンにとってはちょっぴり残念なニュースとなったが、杉谷の表情は真剣そのものだった。正月恒例番組の人気企画「リアル野球ＢＡＮ」の不参加を表明。来季、今まで以上の成績を残し、胸を張って再出演を目指す。

　「野球ＢＡＮは小さいころから夢見た番組。毎年、出るために活躍しないとと思ってきた。寂しい気持ちはもちろんあります。でも、また新しい目標ができるので、前だけ向いて進んでいきたいです」

　杉谷は２０１５年から帝京高の先輩でもあるお笑いコンビ、とんねるずの石橋貴明が司会を務める同番組に〝準レギュラー〟として出演。持ち前の明るいキャラクターで大きなインパクトを残し、球界の人気者となるきっかけになった。

ビッグボスからバラエティー禁止令「呼んでもらえるような成績を」

　決断の裏にはビッグボスの存在があった。新庄監督から直々にオフのバラエティー出演を控えるよう勧められた。期待しているからこその指令に「新庄さんのもとで力になりたい。来シーズン終わった後に、あの言葉があったから頑張れたと思えるような年にしたい」と決意を固めた。

　律義な性格の杉谷らしく、石橋とテレビ朝日に連絡して不参加を報告。「活躍して呼んでもらえるような成績を残します」と伝え、大先輩からは「やるからには来シーズンしっかり結果残して。とにかくけがだけないように」と激励の言葉をかけてもらった。

「新庄さんのファーストチョイスにいられるように」

　プロ１４年目の来季は勝負の年になる。今季は５４試合の出場にとどまり、打率.１１７、２本塁打と低迷。オフは野村、郡、細川ら後輩を引き連れて、沖縄の離島で自主トレを行う。野生化計画シーズン４に突入し、今回のテーマは瞬発力向上。「スプリントトレーナーを連れて行って鍛えたい。若い子たちにも負けずにやりたい」と鼻息は荒い。

　「勝つために１点ずつ積み重ねて、秋以降に優勝を狙えればいいと新庄さんも言っている。そのピースの一つになれるよう、レギュラーはもちろん新庄さんのファーストチョイスにいられるような準備をしたいです」

　お茶の間の人気者の本業はプロ野球選手。来年の杉谷はグラウンドで大暴れしてくれそうだ。