ファイターズ
2024/10/13 18:55

《SHINJOの信条》なんですか、このチームは(笑)。感動させすぎでしょ

■2024 パーソル クライマックスシリーズ パ ファーストS第2戦 ロッテ2ー3日本ハム(10月13日、エスコンフィールド北海道) 

―(試合後、自ら口を開き)
「なんですか、このチームは(笑)。感動させすぎでしょ。いや、びっくりした。もう誰がどうとかじゃないよ。今年を象徴するこの勝ち方。すごい。本当、選手すごい。くぅ~」

―何から聞いていいか分からない
「金村くんがいいピッチングをしてくれて、2点でなんとか抑えてくれて、ゲームをつくってくれて。そこからの山崎くんを中に入れて。引っ張って引っ張って。当たりましたね」

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―行けるところまでのイメージか
「もう十三回まで行こうと思っていた(笑)。信じました」

―山崎は気合が前面に出ている投球
「こういう舞台を経験しているし、こういう場面が好きだろうし。いや~、すごいね(笑)」

―1番に入れた松本剛が一回にヘッドスライディングを見せた。最後の打席も出塁
「実は今年1年のうち、4回、岸マネジャーにオーダーを組んでもらって、4勝していたんですよ。で、きょうが最後かもしれない、というオーダーを岸マネジャーに頼んで。チーム一つになって、裏方さんも選手もスタッフも、フロントも全員で戦おうと思って。そうしたらもう当たりまくり(笑)」

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―清宮とレイエスの打順を離したのも、岸マネジャーのアイデア
「そう。やっぱり、なん十年もファイターズにいて、全てを知っている人間なので」

―この試合で託すとは
「めちゃくちゃ勇気がいったけどね。これが、チームが一つになるというところで。継投、代打とか、交代は全員で(判断した)。ピッチングコーチ、八木さん、谷内コーチ、森本コーチ、林ヘッド、山田さん、全部。全員でどうしますかと。あーだこーだ言いながら、いきましたね」

―九回の万波のホームランは監督も大きなガッツポーズを
「飛んだ瞬間、もう2分ぐらいかかった感じ。ホームランの軌道がゆっくりすぎて。『うわー、同点になった』と。同点に持ってきたら、勢いはうちにあるから。このままね。同点じゃダメなんですよ。勝つという」

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―1点ビハインドで、九回1死になった時はどう思ったか。もう厳しいと感じたか
「全然、思わない。最後の最後まで、ゲームセットがコールされるまで、みんな諦めずにね」

―チームのムードはガラッと変わって、あしたに向かえる
「それは分からん(笑)」

―確実にムードは好転している
「短期決戦とか、どうこうじゃない。きょうみたいな形で自然体でね、選手たちがグラウンドで思い切り、いつも言うように楽しんで。ここまで来たら楽しむことが一番。小さい頃に公園とか野原で、野球を日が暮れるまでやっているような感覚でやってもらえたら、もう十分です」

―浅間は途中の守備から入れたが
「浅間くんの方が守備力は高いし、捕ってから…内野もいろいろ見てきて、すごい素早い動き、できるから。1点あげたらいけないという場面で。守備範囲の問題と守備力。で、代えて。代えたことによってね!」

―サヨナラ打の巡り合わせに
「(自身が描いた)ストーリー通りすぎて、面白くはないけど(笑)。そんなことない?」

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―終盤からファンの応援が大きくなった。後押しになったのでは
「めちゃくちゃなりました。きょう、一番デカかったんじゃないかな、この20年間で」

―万波のホームランの時、声が全く聞こえなかった
「すごかったね。ははは。万波くんのホームランの時、コーチのほとんどが涙ぐんでね、すごかった。俺はもう『ウソやろ』とびっくりした方が強かったね」

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―幸運球を投げまくっていた
「そうそう。七回ぐらいから」

―流れが変わった
「変わったね。いや、これのおかげじゃない(笑)。選手のおかげ」

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―あしたの先発は
「北山くん」

―リリーフの起用は
「もう全員で行きますよ。山崎くん、もう一回、行ってもらおうかな(笑)。次がね、対戦(登板機会)があるので、そのへんを考えながら」

―リリーフで使ったのは河野だけだった。あすはつぎ込める
「はい。そのへんはもう、その場で考えて。あとはこのバッターに対して。ロッテさんがちょっと試合間隔が空いてたでしょ? 間が空いた分、速い球にちょっとだけ差し込まれるかなと。それで金村くん。金村くんのボールを見せておいて、山崎福也くんの(緩急を活用)。当たるかなと思って。良かったです。あしたね、本当にきょうみたいに。どっちかが勝つんですから。どっちかが負けるんですから。あしたも超満員だと思うので、悔いのない楽しいゲームを見せられたら、もう十分です」

【試合前】

―第1戦に敗れた。気持ちを切り替えて
「さっき査定(担当)の方と話をしていて、『監督、覚えていますか?』と言われた。2006年の日本シリーズ1戦目に負けてみんながシュンとしていた時に『なにシュンとしてるの? あしたあした。勝って勝って勝ちまくるよ』っていうことを(当時、現役だった新庄監督が)言っていたらしい。シュンとする暇ないわー。当時の気持ちと一緒です」

―連勝するだけ
「あがいても一緒ですよ。ただ、やるのは選手。選手時代はやるのは俺やから。俺が打てば点が入る、という気持ちでいましたけどね。もどかしさはある。ベンチにいても『なんで打たんの? そこ狙えや』とは思うけど、この3年間で慣れはしました」

―選手たちも同じ雰囲気か
「(12日の試合で)松本剛くんにバントを出したはいいけど、俺が打席でバントとなると、できんできん。ここ(高め)をしたら上がるし。だから選手は結果が出なかったとか、もうこの試合では関係ないのよ」

―逆に結果が出ると、おいしいと感じて
「もう、ありがとう。選手に体験させたい。短期決戦でキーポイントの選手を探すためには、勝たないと分からないですけどね」

―この経験が今後に生きる
「もちろん、もちろん。経験できているし、ここまで成長しましたよ。追われる方がたぶん、つらいと思いますよ。追う方が楽なので。マラソン大会でもそうじゃないですか。先頭を走っていると、きつい。2位でペース配分をしながらね…そんな余裕はないけど。きょう勝てばね、また面白い」

―ライブビューイングを開催し、外にもファンが集っている
「日本シリーズまで行って、またここで試合がしたいですね。信頼してやっていきます」

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