コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》名古屋とのミラーゲームで試合展開に大きく影響するポジション
日本代表も左右の揺さぶりで得点
10月11日のアウェー戦でサウジアラビアに2-0と強さを見せつけた日本代表。これまでアウェーではなかなか勝てなかったが、盤石の試合運びで相手を完封した。MF鎌田の先制ゴールだが、右のMF堂安から左のMF三苫へ大きく揺さぶり、相手DFラインを崩してみせた。ウイングバックから反対側のウイングバックへの揺さぶりは札幌も得意としている崩しだ。5トップのように前線に枚数をかけられていたという証だろう。失点0というのがまた良かった。
ゾーンのマーク受け渡しがうまい
今の日本は本当に攻守の切り替えが速く、ボールロストしても穴をすぐ塞ぎ、危険なカウンターを受ける確率が低い。そのあたりは札幌と違ってゾーンでうまくマークを受け渡して穴をつくらない工夫がある。もちろんボランチにMF遠藤、守田がいて大きなフィルターになっていることもあるのだが…。
豪州戦も大崩れはしないはず
森保監督の、いい守備からいい攻撃へというポリシーがかたちとなり毎試合複数得点が取れている。広島時代にペトロヴィッチ監督の薫陶を受けた森保監督が、連動する攻撃に守備の堅さをプラスしていいチームをつくっている。きょう15日の夜に行われるオーストラリア戦でも大崩れはしないはずだ。
名古屋戦で勝ち点差が開くと…
札幌は負けたら終わり? の名古屋戦がやってくる。残留の可能性がなくなるわけではないが、札幌が負けて勝ち点38で並んでいる17位・京都など3チームが勝ち点3を加えると勝ち点41となる。勝ち点29の札幌が残り4試合を全勝しても勝ち点で並ぶことしかできず、得失点差の勝負となる。得失点差-22の札幌がひっくり返すことは難しい。